hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【72】哀愁の国鉄ローカル線を追って・・・樽見鉄道(15)高科駅、そして、起点の大垣駅へ。  


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【乗車経路】〓;第◯根尾川橋梁、】【;トンネル
日当1638=〓8】【〓7=〓6】【〓5=鍋原=〓4=1643高科
上り26列車・普通大垣行(ハイモ230-312・単行)
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定刻の16時38分に日当駅を発車、乗客は自分を含めて3人だ。
この樽見線でハイライト区間である、5つの鉄橋とふたつのトンネルがある
急勾配を軽快に下って行く。

ハイモ230-312の車体は、バス車体を利用しているので、天井がマイクロバス並に低く、
観光バスと同じ様に窓ガラスの下部が、横にスライドして開くタイプになっている。
他、ベンチレーター(通風器)、蛍光灯カバーや車内放送スピーカー等、
細かな部分を見ていくと、バス部品がふんだんに使われていて、面白い。
ロングシートも、レトロなエンジ色で、路線バスの雰囲気がある。

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(レールバスのハイモ230-312の車内。身長170㎝位あると、天井に頭が付いてしまう。)
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(二段ステップ、引き戸タイプの乗降口。非常ドアコックの表示も、バス部品である。)
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(半開放型の運転席。後方下の開口部は、料金箱の操作用である。)



途中駅の鍋原駅(なべら-)を経て、乗車5分で高科駅(たかしな-)に到着する。
列車は、直ぐに発車して、駅南側の9‰(パーミル)の勾配を下って行く。

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(国鉄風の駅名標と観光案内板。)
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(直ぐに高科駅を発車する。)

高科駅は、新線区間にある小さな単式ホームの無人駅で、
地元の駅設置要請により、平成元年(1989年)3月の延伸開通時に開業した。
起点の大垣駅から13駅目、25.2km地点、所要時間約45分、所在地は揖斐郡揖斐川町谷汲高科、
標高98mの終日無人駅である。
なお、この高科駅と隣の谷汲口駅(たにぐみぎち-)のみが、揖斐川町の所在になっている。


(国土地理院国土電子Web・高科駅周辺。)

この高科は、根尾川が大きく蛇行する両岸の比較的大きな平坦地で、明るく開けた印象だ。
駅の周りは、田畑ばかりで人家は無く、ホームからは大きな水田が見渡せ、
川の流れる大きな音もするが、川は一段低い為に川面は見えない。
また、ふたつの小さな支流も合流し、激しく蛇行する金山渓谷の入口に面している。

ホームにある観光案内板によると、この駅から南の方角に新宮神社があり、
樹齢1000年の「伊野の一本スギ」と言う巨杉(きょさん)があって、第三根尾川橋梁からも見える。
御神木と県の天然記念物になっており、樹高35m、幹周り8.8m、モミジやネムの宿木もあるそうだ。
グーグルマップ・新宮神社「伊野の一本スギ」

また、美濃藩の重臣であった斎藤道三により、下克上にて追放され、
国を盗られた逸話が有名な土岐頼芸(ときよりのり)の墓がある。
今は、駅西方の岐礼谷(きれ-)にある法雲寺の境内で、静かに眠っているそうだ。
グーグルマップ・谷汲岐礼・法雲寺



新線区間の為、近代的なコンクリートの単式ホーム二両編成程度の長さだ。
日当駅と同じ様なログハウス風の小さな待合所が設置されている。
また、道路を挟んで公園があり、公衆トイレや公衆電話ボックスが設置されている。

樽見方は、田園の中を真っ直ぐにに走り、金山渓谷の入り口に向かう。
大垣方は、コンクリートの切り通し部を下ると、その先に第三根尾川橋梁が架かっている。
また、この駅のホームにも、大きな桜の木が二本あり、春は鉄道ファンの撮影名所になっている。

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(高科駅全景。)
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(樽見方。)
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(駅入口側から。)

ホームの目の前には広大な水田が広がり、とても長閑な景色である。
また、駅から離れた場所に幾つかの集落が点在し、北と南にある集落からの距離が、
平等になる様に駅が設置された感じになっている。

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(ホーム前の大水田。)

暫く、静かな山里の雰囲気を楽しんでいると・・・遠くから鉄橋を渡る音がしてくる。
上り23列車樽見行き17時17分発のハイモ295-516が到着し、発車して行く。
タイフォンが、周囲の山に大きく響き、紫煙を上げながら、金山渓谷の入り口に向かう。

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(樽見行きハイモ295-516。)



肌寒くなってきたので、小さな待合室内で列車を待とう。
先程の青いハイモが終点樽見駅で折り返し、17時58分発の上り28列車・大垣行きが、やって来る。
とうとう、この樽見鉄道の旅の最後の列車に乗車だ。

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(17時58分発の上り28列車大垣行き。)

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【乗車経路】
高科1758======1846大垣
上り28列車・普通大垣行(ハイモ295-516・単行)
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少し、山が夕暮れになり始めた頃、高科駅を定刻の17時58分に発車する。
駅南の下り勾配を降ると、第三根尾川橋梁を渡り、軽快に根尾谷を下って行く。
途中の神海駅(こうみ-)では、上り25列車樽見行きのハイモ295-617と、列車交換となる。
乗客は、自分を入れて3名おり、今日は初めて、他の鉄道ファンを見かける。

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(神海駅にて。)

本巣駅や近くに学校がある北方真桑駅、ショッピングモールのあるモレラ岐阜駅から、
勤め買い物帰りの乗客や高校生達が大勢乗車して来る。
夕方の通勤通学の時間帯になるので、大垣駅到着前には、30人以上の乗客になり、
のんびりとした樽見鉄道の日中の光景とは、違う雰囲気になっている。

夕暮れの中の18時46分に、起点の大垣駅6番線に到着。
運転士にお願いして、1日フリーきっぷを訪問記念に貰おう。
なお、路線バスの様に、乗客は一人ずつ清算して下車する為、時間が掛かる様だ。
ホームでは、大垣駅から乗車する大勢の人が、並んで待っている。

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(大垣駅に無事に到着する。)

樽見鉄道の旅もこれにて終わりとなる。
また機会があったら、是非、桜の咲く頃に訪問したいと思う。

◆樽見鉄道乗車記録◆(2010年5月6日訪問)

乗車列車数;7本(下り3本・上り4本)
訪問駅;6駅(大垣駅はホームのみ・本巣駅・樽見駅・谷汲口駅・日当駅・高科駅)
途中下車観光等;2ヶ所(谷汲山・華厳寺、本巣機関区)

大垣840 下り11列車本巣行き ハイモ295-516・単行
910
本巣941 下り13列車樽見行き ハイモ295-516・単行
1015
樽見1028 上り16列車大垣行き ハイモ295-516・単行
1050
谷汲口1350 上り20列車大垣行き ハイモ230-312・単行(谷汲山・華厳寺観光)
1400
本巣1538 下り21列車樽見行き ハイモ230-312・単行(本巣機関区見学)
1601
日当1638 上り26列車大垣行き ハイモ230-312・単行
1643
高科1758 上り28列車大垣行き ハイモ295-516・単行
1846
大垣



しなの7号様のブログに、樽見鉄道の国鉄樽見線時代の詳しいお話が三話連載で掲載されております。
貴重な当時の写真や切符等も紹介されていますので、是非ご覧下さい。
「昭和の鉄道員ブログ」【186】樽見鉄道との付き合い1:国鉄樽見線時代



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2015年12月2日再編集
2015年12月24日加筆
2016年7月2日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)
2017年1月9日再編集(全画像再処理入れ替え)

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category: 樽見鉄道 全16話

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