hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【70】哀愁の国鉄ローカル線を追って・・・樽見鉄道(13)本巣機関区 後編&気動車解説  


跨線橋から給水塔の横を通り、機関区の横に歩いて行く。
手書きの注意標識が、良い味を出している。

「双動」と、赤字で注意書きがあり、この手前に本線と接続する転轍機がある事から、
本線の転轍機を操作すると、この側線の転轍機も同期して動くとの意味である。
なお、この側線の転轍機は、ダルマ式になっている。

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(機関区前の双動転轍機。)

一番西側の小さな車庫を見ると、何処かで見たような塗装の車両が・・・
長良川鉄道のマスコットである、ナガラ01形(10)が留置されていて、驚く。

踏切事故による修理の為、ハイモ295-315が運用を離脱し、桜ダイヤ運行に支障が出る事から、
約半年間、借り受けてたそうだ。
両鉄道は、同じ県内の第三セクター鉄道であり、岐阜県が出資しているので、その繋がりだろう。

今年の桜ダイヤでは、同じレールバスのハイモ230-313、
鉄道用車体の青いハイモ295-516や白いハイモ295-617と併結運転されたそうで、
他社同士の気動車が併結して走るのも、大変珍しく、鉄道ファン的にも面白い。
鉄道ファンrailf.jp・鉄道ニュース樽見鉄道

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(長良川鉄道ナガラ01-10。)

【ナガラ01形(10)の主な諸元】
昭和61年(1986年)富士重工業製レールバス、全長15.5m、空車自重23.5t、
日産PE6HT03ターボ付き水平対向ディーゼルエンジン 230馬力/1,900rpm、
ロングシート、定員98名、クーラー有り(壊れているらしい)。
長良川鉄道開業時に導入されたレールバスで、貫通扉無し一枚窓、中央運転台が特徴。

樽見鉄道に最初に導入されたレールバスのハイモ180形は、車輪は2軸・車体全長12.5mだが、
ナガラ01形はその改良型にあたり、ボギー台車(B-Bの計4軸)・車体全長15.5m、
ターボ化した日産ディーゼル製PE6HT03が搭載され、ハイモ230形と同等性能の車両になる。

なお、平成22年(2010年)3月から10月まで貸し出され、
移動時は、台車を外し、トレーラーで陸送されたそうだ。
また、老朽化と交換部品が入手困難の為、近年中に廃車の噂もある(※1)。



大きな建物の横を通ると、駅舎並びに、本社と本巣機関区正門がある。
なお、機関区内は立ち入り禁止の為、見学は出来無い。
正門外から車庫を覗くと・・・修理中のハイモ295-315が留置されている(※2)。
樽見鉄道の車両の中では、鉄道ファンに人気がある車両だ。

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(樽見鉄道本社。)
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(本巣機関区正門。)

ここで、樽見鉄道の現役気動車の解説をしたいと思う。
導入時期により、各車両の仕様が、大分異なるのが特徴になってる。
また、池田満寿夫デザインのカラーリングや広告ラッピング車両が多く、
カラフルでファンシーな塗装は、樽見鉄道の鉄道ファンへの最大の魅力となっている。

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(本巣機関区に留置されているカラフル気動車。遠目で見ても、目立つ。)

◆樽見鉄道樽見線現役気動車一覧(2011年4月現在)◆

・常用車5両、予備車1両の6両体制で運行し、富士重工業製レールバスが複数在籍する。
・ハイモは、「ハイスピードモーターカー」の意味で、樽見鉄道の気動車に付けられる形式名。
・ハイモの後の数字は、搭載されたディーゼルエンジンの最高馬力を表す。
・全車両が、一般的なボギー台車、従台車と動力台車組み合わせで、動力台車は一軸駆動である。
・第三セクター転換時に導入された、二軸車レールバスのハイモ180形は、全て廃車している。
・日産ディーゼル製PE6HT03とPF6HT03は、共にターボ付きの水平対向6気筒ディーゼルエンジンで、
 PE形11,670㏄、PF形12,503㏄の排気量になる。
・ハイモ330-701以外のブレーキシステムは、一般的な空気ブレーキを採用している。
・全車、車内にトイレ設備は無い。

【ハイモ230-312】
池田満寿夫デザインのカラーリングで、樽見鉄道のマスコット的車両。
昭和62年(1987年)富士重工業製造の最古参のレールバスである。
新型のハイモ330-701の導入により、平成23年(2011年)1月に、廃車になっている。

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【ハイモ230-313】
富士重工業製のレールバス。本巣市の広報ラッピング車両。
ハイモ330-701の導入により、予備車となる。

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【ハイモ230-314】
富士重工業製のレールバス。ショッピングセンターモレラ岐阜の広告ラッピング車両。
後の平成28年(2016年)1月に廃車。

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【ハイモ295-315】
池田満寿夫デザインによるカラーリング車両。
富士重工業製の鉄道用車体採用の16m級LE-DC初期型軽快気動車。

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(※車庫内、コンデジスームの為、画像の悪さはご容赦願いたい。)

形式ハイモ230-310番台
(312・313・314)
ハイモ295-315
発注会社樽見鉄道樽見鉄道
製造会社富士重工業富士重工業
製造年312・昭和62年(1987年)
313・昭和63年(1988年)
314・平成4年(1992年)
平成11年(1999年)
車体構造レールバス鉄道用車体
全長15.5m16.5m
全幅3.0m3.0m
高さ3.6m4.0m
自重(空車時)24.7t26.8t
エンジン/最高出力日産PE6HT
ターボ付ディーゼルエンジン
230馬力/1,900rpm
日産PF6HT
ターボ付
ディーゼルエンジン
295馬力/2,100rpm
塗色312・池田満寿夫デザイン、車体広告無し。
313・黄色と青色のツートン、車体広告有り。
314・ピンク色、車体広告有り。
白色&イラスト
妻面は緑色
座席ロングシートロングシート
定員(立席含む)116名116名
冷房装置有り有り
特記312・最も古い在籍車両。
313・本巣市のPR広告車で、
「淡墨桜+蛍+織部」と「真桑文楽+富有柿」
の車体側面イラスト有。
314・予備車扱い、岐阜モレラ広告車の
「モレラ号」。
池田萬寿夫氏の
特別デザイン。
長良川鉄道の
ナガラ300形と
同じタイプ。
車椅子対応可。


【ハイモ295-516】
新潟トランシス製の軽快気動車。樽見鉄道開業時のオリジナルカラーを塗装。

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【ハイモ295-617】
富士重工業製の18m級LE-DC後期型軽快気動車。
三木鉄道時代のままの塗装で、唯一のクロスシート車。

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【ハイモ330−701】
新潟トランシス製の新型軽快気動車。樽見鉄道開業時のオリジナルカラーを塗装。
平成27年(2015年)に、同形式702号車を導入済し、二代目モレラ号になる。
(※訪問時は、導入前の為に画像は無し。)
鉄道ファン・樽見鉄道ハイモ330-701試運転(2010-12-28)

形式ハイモ295-516ハイモ295-617ハイモ330-700番台
(701・702)
発注会社樽見鉄道三木鉄道樽見鉄道
製造会社新潟トランシス富士重工業新潟トランシス
製造年平成17年(2005年)
平成14年(2002年)701・平成22年
(2010年)
702・平成27年
(2015年)
車体構造鉄道用車体鉄道用車体鉄道用車体
全長18.5m18.5m18.5m
全幅3.0m3.1m3.1m
高さ4.0m4.0m4.0m
自重(空車時)29.0t29.7t31.2t
エンジン/最高出力日産PF6HT03
ターボ付き
ディーゼルエンジン
295馬力/2,100rpm
日産PF6HT03
ターボ付き
ディーゼルエンジン
295馬力/2,100rpm
新潟原動機(注1)
330馬力/2,000rpm
車体塗色青地に赤白帯
(樽見鉄道標準色)
クリーム地に赤青帯
(三木鉄道標準色)
青地に赤白帯
(樽見鉄道標準色)
座席ロングシートセミクロスシートロングシート
定員(立席含む)120名116名119名
冷房装置有り有り有り
特記行先表示&側面表示
は発光LED式。
車椅子対応可。
ボルスタレス台車。
イベントにも、
主に使用。
三木鉄道からの
移籍車。
元・ミキ300-105。
平成20年12月入線
唯一の
セミクロスシート車。
車椅子対応可・
行先表示&側面表示
は発光LED式
側窓は固定。
電気指令式ブレーキ。
※従来車とは、
互換性無し。
車椅子対応可。

(注1;ハイモ330-701のエンジンについて)
エンジンは新潟原動機製の330馬力と、マスコミや記念切符で発表している。
新潟原動機のHPで紹介されている鉄道用ディーゼルエンジンで、
330馬力のエンジンは、DMF13HZ、12,700㏄横型直列6気筒、
インタークーラー付ターボディーゼルエンジン(330馬力/2,000rpm)が該当するが、
このエンジン形式が搭載されているかは未確認。

ほか、神岡鉄道から譲渡された除雪モーターカーのDB1や保線用モーターカーがある。
以前、客車列車や貨物列車を牽引していたディーゼル機関車国鉄DE10形5両や、
本巣駅構内の貨車入れ替え用の小型ディーゼル機関車2両が在籍していたが、
貨物全廃の為、廃車、若しくは、他の鉄道に譲渡されている。



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(※1)長良川鉄道に返却後、廃車された模様。
(※2)現在は修理を終えて、運用に復帰している。

2015年12月2日再編集
2015年12月24日加筆
2016年6月30日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)
2017年1月9日再編集(全画像再処理入れ替え)

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category: 樽見鉄道 全16話

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