hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【59】哀愁の国鉄ローカル線を追って・・・樽見鉄道(2)車窓編 大垣駅から本巣駅へ。  




++++++++++++++++++++++++
【停車駅】斜字;列車交換可能駅、〓;鉄橋
大垣840===東大垣=〓=横屋===十九条=
下り11列車・普通本巣行(ハイモ295-516・単行)
++++++++++++++++++++++++

運転士の案内放送があり、定刻の8時40分に大垣駅を発車する。
乗客は自分を入れて4人、ベビーカーを乗せた子連れの若い母親も居る。
車両後方の左窓付近に座ろう。

大垣駅が遠くなって行く・・・早速、樽見鉄道の旅の始まりだ。
暫くは、東海道本線にぴったりと寄り添って、名古屋方に走る。
まだ、大垣市街中心部の為、線路沿いに多くの建物が並んでいる。

IMGP5466_20170108162913ab6.jpg
(大垣駅を発車する。後方の大垣方を撮影。)

先程発券して貰った「樽見鉄道1日フリー乗車券」(大人2,200円)は、
大垣駅から終点樽見駅までの片道大人運賃900円の往復分よりも高いが、
樽見町にある温泉施設の「うすずみ温泉入浴券(日帰り/貸タオル付き)」が付いている。
入浴料金は、タオル無し大人850円(12歳以上)なので、差額分とタオル代が得になっている。
うすずみ温泉四季彩館公式HP

東海道本線の電留線が見えて、少し左にカーブをすると、ひとつ目の駅の東大垣駅に到着。
ひと駅目であるが、ピンク色の派手なラッピングがされた上り列車と列車交換をする。
向こう側の土手の線路が、JR東海道本線になる。

この東大垣駅は、国鉄時代の合理化によって、列車交換施設が廃止されたが、
昭和59年(1989年)に樽見鉄道に転換され後に列車交換設備を復活したそうだ。
一面二線の島式ホーム、構内踏切と小さな木造モルタル駅舎が残っている。

IMGP5468_20170108164306a1d.jpg
(東大垣駅とJR東海道本線。)
IMGP5469_20170108164307e4d.jpg
(ハイモ230-314と列車交換になる。)

なお、大垣駅から2.7km地点のこの東大垣駅で、東海道本線と分かれる事になる。
発車後、綺麗なY字ポイントを通過し、盛土部の登り勾配を1㎞程走ると、
揖斐川(いびがわ)に架かる曲弦トラス鉄橋である揖斐川橋梁(長さ322m)を渡る。
そして、対岸に渡ると、左に大きくカーブしながら急勾配を下り、進路を北に変える。

IMGP5471_20170108164309279.jpg
(東大垣駅を発車する。)
IMGP5472_201701081643100cf.jpg
(揖斐川橋梁を渡る。後方の大垣方を撮影。)

線路は、広大な濃尾平野に直線状に敷かれており、多少のアップダウンはあるが、
カーブも緩やかな感じで、田畑と住宅地が混在した近郊農業風景の中を走る。
女声の自動放送があるが、運転士もマイクで丁寧に案内をするのが、好印象である。

横屋駅、十九条駅と、国鉄ローカル線のままの単式ホームの棒線駅が続く。
列車交換設備が無い駅の駅舎は無く、風雨を避けるだけの小さな開放式待合所や
スロープ付きの盛り土ホーム、木製電柱とホーロー駅名標が、良い味を出している。

IMGP5474_201701081643118ea.jpg
IMGP5475_201701081643130e9.jpg
(十九条駅。後方の大垣方を撮影。)

+++++++++++++++++++++++++++++++++
【停車駅】斜字;列車交換可能駅、〓;鉄橋
=十九条==美江寺==北方真桑==モレラ岐阜==糸貫==910本巣
下り11列車・普通本巣行(ハイモ295-516・単行)
+++++++++++++++++++++++++++++++++



十九条駅から次の美江寺駅までの区間は、左右に大果樹園が広がり、
気持ちの良い直線の線路を快走する。途中には、第四種踏切も幾つかある。
この付近は、綺麗に区画整理がされており、駅名になっている十九条をはじめ、
「条」と言う字(あざな)も周辺に若干残っているのは、奈良時代の条里制の名残との事だ。
果樹畑は、ご当地特産の甘柿である、富有柿(ふゆうがき)の畑らしい。

国土地理院の地図を見ると、条里制の区割りの様子が良く判る。
また、内陸部であるが、標高は10-20m程度しかなく、古くから、水害が多い土地柄だそうだ。


(国土地理院国土電子Web・美江寺付近。)

IMGP5476_20170108164315ac8.jpg
(十九条駅から美江寺駅間付近。気持ちの良い直線が続く。後方の大垣方を撮影。)

旧・中山道が線路と交差し、美江寺宿があった美江寺駅に停車する。
小さな単式ホームの駅であるが、ホーム並びに桜並木があり、桜名所となっている。
また、岐阜駅の北にある有名な大日山美江寺観音が、かつてあった場所だ。
戦国時代、斎藤道三が岐阜城(稲葉山城)を築城した際、移転したと言われている。
大日山・美江寺観音公式HP

美江寺駅から、線路は真っ直ぐ北に向かわず、東寄りに1.2㎞程寄る感じになっている。
どうやら、この付近の中心町である北方町(きたがた-)に、出来るだけ近寄る為らしい。
住宅と田畑が混在する中の線路を快走し、大きく左にカーブすると、
住宅が建て込んできて、北方真桑駅(きたがたまくわ-)に停車する。
国鉄時代には、本巣北方駅と言われた島式ホーム一面二線の列車交換可能駅で、
近くに三つも高校があり、大垣駅の次に乗降客が多い。
なお、北方町の「北方」と所在地の字(あざな)の「真桑」の合名駅で、
平成17年(2005年)に廃止された、名古屋鉄道揖斐線の美濃北方駅とは、約1㎞の距離であった。

そして、次駅のモレラ岐阜駅に到着。
この駅は、このエリア最大のショッピングセンターが開業された平成18年(2006年)に、
ショッピングセンターの費用負担で新設された利便駅になっている。
このモレラ岐阜駅で、自分以外の乗客は全員降りてしまい、貸切状態になってしまう。

IMGP5479_20170108164316f1c.jpg
IMGP5484_201701081643184b1.jpg
(車内の様子。)

モレラ岐阜駅を発車し、直線の線路を時速60km程の速い速度で快走し、
進行方向正面の山々も、段々と近くなってきている。
そして、単式ホーム駅の糸貫駅に停車し、約30分で本巣駅に到着。
県道の踏切を越えて、長い貨物側線のある駅構内に進入する。

IMGP5485_20170108164319e01.jpg
IMGP5486_20170108164321460.jpg
(本巣駅に到着する。)

2番線に到着する。この駅止まりなので、一旦、途中下車をしよう。



にほんブログ村鉄道ブログ鉄道旅行へ

2015年11月25日再編集
2015年12月23日加筆
2016年6月28日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)
2017年1月8日再編集(全画像再処理入れ替え)

© hmd All Rights Reserved.
記事や画像の転載、複製、商用利用等は固くお断り致します。

category: 樽見鉄道 全16話

thread: 鉄道旅行 - janre: 旅行

tb: --   cm: --