hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【54】清流長良川と奥美濃を訪ねて・・・長良川鉄道(19)美濃市駅  


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大矢1624======1647美濃太田
上り16D 普通 美濃太田行き
ナガラ300形(306・303)2両編成
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下り列車と列車交換後、16時24分に発車。この昔懐かしい大矢駅ともお別れだ。
陽も少し傾いて来たが、まだ明るいので、もう一駅として、美濃市駅に行ってみよう。
この列車の先頭車は、広告ラッピング車のナガラ306(ロングシート車)、
後方車両は303(セミクロスシート車)の2両編成で、帰りの観光客でかなり混んでいる。
20分程度の乗車なので、先頭車前寄りに陣取ろう。

次のみなみ子宝温泉駅では、意外にも、纏まった人数の乗降がある。
春の陽気で汗ばんだので、本当は温泉に寄りたい所だが、次の機会にしよう。

夕刻迫る川谷の長良川に沿って、時速50-60㎞の速度で軽快に走る。
川面も時々見えるが、川辺の木々の中を走る区間も多く、車窓が目まぐるしく変わる印象だ。
運転士氏の背中を見ていると、列車に合わせて、左右にかなり揺れるので、何だか楽しい。

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長良川の川谷を抜け、濃尾平野の北端に線路が出ると視界が開けて、梅山駅に停車し、
次の美濃市駅の下り2番線に到着する。
4両編成程度が停まれる島式ホームは、構造の違う旅客上屋と待合室がある。
なお、平成25年(2013年)に、ホームと旅客上屋は、国登録有形文化財に指定されている(※)
開業当時のものであるが、昭和12年(1937年)と昭和29年(1954年)に改修されたそうだ。

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(美濃市駅ホーム。長さ98mの玉石積み擁壁で、嵩上げがされている。)

古レールを使った旅客上屋は、美濃太田方が国鉄風Y字一本支柱の逆三角形屋根、
郡上八幡方がY字並列支柱の三角屋根になっており、
下見板張りの木造待合室を挟んで構造が違う為、造られた時期が違う様だ。
郡上八幡方が、開業当時の古い感じであるが、長さは1両分程度と短くなっている。

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(郡上八幡方の古い旅客上屋。待合室が通り抜け状で、屋根代わりにもなっている。)

暫くすると・・・湯の洞温泉口行き下り列車と交換があり、青白帯のナガラ500形(501)が到着。
平成19年(2007年)の新しい導入車で、マスコットキャラクターのギャラリー列車になっている。
ふたつの列車は暫く停車した後、お互いに汽笛を鳴らし、発車して行く。

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(ナガラ501。全国豊かな海づくり大会のマスコットキャラクター・ヤマリンが展示されている。)

この美濃市駅は、山の麓の高台にあり、ホームが駅舎より一段高い位置にある。
駅開業は、大正12年(1923年)10月に国鉄越美南線美濃町駅として、初開通時の古い駅になる。
また、大正15年(1926年)7月の板取口駅(現・湯の洞温泉口駅)延伸開業まで、
約3年の間は終着駅となっていた。
起点駅の美濃太田駅からは17.7km、所要時間約30分、所在地は美濃市亀野町、
標高90mの駅員配置駅になる。美濃市の玄関駅として、一日200人程度の乗降客があるそうだ。

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(ホームから駅舎本屋。)

長良川鉄道としては、珍しい島式一面二線のホームと、郡上八幡方に2本の側線もある。
側線は、保線車両の留置線となっており、廃車解体もこの側線で行われるそうだ。
また、ホーム向かいには、大きい保線小屋があり、現在も使われている様子である。
保線小屋手前にも、広いスペースがあるので、此処にも側線があったのかもしれない。

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(ホーム向かいの保線小屋。倉庫として、使われているらしい。)

改札口に行ってみよう。
美濃太田方に下り1番線下を潜る連絡地下道があり、
この様な構造は、長良川鉄道ではこの駅だけになる。
新しいと思いきや、天井や壁が黒く塗られた木造になっていて、それなりに古い。

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(美濃太田方の連絡地下道出入口。)
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(連絡地下道階段。)

階段下から狭い通路を潜った先に、改札口と広さ10畳以上の待合室がある。
この国鉄風のステンレス製の改札詰所も、長良川鉄道では珍しい。
なお、駅員配置駅であるが、9時から18時までの時間限定駅になっている。
ちなみに、長良川鉄道の社員配置有人駅で、始発から終日窓口業務をしているのは、
美濃白鳥駅(みのしろとり-)のみで、郡上八幡駅でも9時から17時半までとの事。

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駅前に出ると、大きなロータリー、駅舎隣のタクシー乗り場と、
名古屋駅行きの名鉄高速バスや地元路線バスの発着場がある。
駅舎は、開業当時の古いものだが、大幅に改修されている様子で、
屋根や外壁がチグハグになっている。
左側には、喫茶店がテナントで入っているが、既に閉店している様子だ。

この駅舎本屋も、国登録有形文化財に指定されており、
開業当時の大正時代の駅舎は、平成7年(1995年)と平成14年(2002年)に改修されている。
桁行24mの切妻造り平入り広さ189m²のトタン葺き木造平屋建てで、西側に駅出入口と待合室、
東側は、列車閉塞の取り扱いも行う駅事務室と休憩所を配す。
なお、昔は、重厚な黒瓦葺き屋根だったそうだ。

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駅前の広いロータリー中央には、屋根が立派な和風歓迎塔があり、何か書かれている。
「長良川 鮎は落ちても また来ておくれ も山紅葉の燃えるころ」
詩人の西条八十(さいじょうやそ)の和歌が刻まれおり、地元のロータリークラブが設置したらしい。
なお、西条八十は地元人ではないが、「蘇州夜曲」(そしゅうやきょく)の作詞でも、有名である。

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(歓迎塔と美濃市駅。)

美濃市駅は松鞍山の北西麓にあり、駅の西から長良川に間に町が発達している。
この美濃市には、古い宿場町の街並みが残っているので、日没まで散策してみよう。


(国土地理院 国土電子Web 美濃市駅周辺。)



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2015年11月24日再編集
2015年12月23日加筆
2016年6月16日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: 長良川鉄道 全22話

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