hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【3】 SL列車とレトロ駅訪問の旅・・・大井川鐵道2010 (3)新金谷駅&プラザロコ  




金谷駅からひとつ隣の新金谷駅に到着する。時刻は、9時48分である。
北側にあるスロープを下り、構内踏切を渡って改札に向かおう。
乗車してきた電車は、この新金谷止まりの為、回送になる。

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(構内踏切と改札口。)

この新金谷駅は、開業当時の古い立派な木造駅舎で、二階には、大井川鐵道の本社も入っている。
昭和2年(1927年)6月開業、起点の金谷駅から2.3km地点、所要時間5分、
所在地は島田市金谷東、標高69mの社員配置有人駅になっている。
なお、一階には、昔ながらの有人の出札口、待合室と小さな直営売店がある。
1日の乗車客は約400人との事。

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(改札と出札口周辺。)

駅舎の外に出てみよう。
起点の金谷駅は、牧之原台地の崖下の谷間にあり、町の中心から離れているが、
新金谷駅は大井川に近く、住宅密集地の中にある駅となっている。

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(新金谷駅全景。木造二階建ての大型駅舎である。)

先ずは、駅の向かい側にある待合観光施設のプラザロコに行こう。
事前のSL指定席予約や駅弁の手配をしていないので、
案内カウンターでSL急行券(指定席券)を手配した後に、駅弁を購入する。
駅周辺には、飲食店や商店は殆ど無いので、此処で手配した方が良い。
また、売店で購入後、SL列車の出発直前まで預かって貰えるサービスもある。

プラザロコには、大井川鐵道の案内カウンターの他、大待合室、公衆トイレ、
売店&土産店、軽食コーナーやロコミュージアム「大鐵博物館」が併設されている。
ちょっと、見学してみよう。

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(プラザロコ館内。)

ロコミュージアムには、タンク形蒸気機関車や昔の井川線の客車、
鉄道模型、昭和時代のポスターやモニュメント等があり、SL列車の発車までの時間潰しにもなる。
まだ、SL列車の発車まで2時間もあるので、館内はガラガラだ。

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(大鐵博物館。一般観光客向けの展示であるが、子供連れも楽しめる内容になっている。)
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(昭和の映画ポスターが展示されている。枚数も多く、一見の価値がある。)

2両連結された状態のかまぼこ屋根の赤い客車は、
平成2年(1990年)まで使われていた、大井川鐡道井川線の「スロフ1形(1・2)」である。
中部電力専用線時代の昭和28年(1953年)に、来賓用として帝国車両で製造された
定員16名(ロングシート8名×2/立ち席は無し)、自重6.5t、
大きさも二軸貨車並の長さ7.3m、幅1.83m、高さ2.6mのミニ客車になっている。
中の座席や内装は、エンジ色を基調とした気品がある感じなっており、
険しい山岳鉄道である井川線の規格に合わせた車両になっている。

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(井川線スロフ1形。)
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(車内。昔、ロングシートは、クロスシートよりも優等座席であった。)

懐かしい丸い郵便ポストと、丹頂形電話ボックスがある昭和風駅舎モニュメントの中も、
凝った造りで、昭和30年代を再現しているとの事。
手前のガラスケースには、国鉄蒸気機関車の模型が沢山展示してある。

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(一番奥に、昭和風駅舎のモニュメントがある。)
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(懐かしい広告入り鏡。平成の初めまで、大井川鐵道本線下泉駅に設置されていたもの。)
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(出札口と改札。出札口の奥には、鉄道部品が展示されている。)

ロビー中央には、二両の小型蒸気機関車が、静態保存展示されている。
手前の住友セメント七尾1号「いずも号」は、大正10年(1921年)製造の
ドイツ・コッペル社製タンク式蒸気機関車である。

この「いずも号」は、大正11年(1922年)に一畑軽便鉄道(現・一畑電車)に導入された後、
石川県能登半島にある住友セメント七尾工場で活躍し、隅にひっそりと放置されていたのを、
某有名鉄道雑誌の編集者であった松本氏と平石氏の尽力で、大井川鐡道にやって来たそうだ。
なお、国鉄と同じ狭軌1,067mm規格の為、他のコッペル形と比べると、
車体も若干大きく、自動連結器と古典的な朝顔形連結器を、上下に並装している。
大井川鐵道入線後に動態整備され、井川線の千頭駅から川根両国駅間の側線で、
ミニSL列車の牽引機として使用されたが、本線でのSL列車運行開始の為に静態保存となっている。

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(いずも号。いずもの由来は、島根県の一畑電車に最初導入された事よる。)

また、その奥の並びには、鉄道省(後の国鉄)が購入し、払い下げ後に、
日本ステンレス直江津工場で使われた1275形タンク式蒸気機関車も展示されている。
この1275形も、大正11年(1922年)製のドイツコッペル社製であり、
「いずも号」と共にミニSL列車の牽引機として、平成元年(1989年)まで活躍した。
いずも号よりもひと回り大きく、自重も、いずも号は12.8tであるが、1275形は21.5tある。

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(1275形。国鉄形式も、同じ1275形になる。小型であるが、C形の車軸配置である。)



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プラザロコの画像等の透かし入り画像は、平成28年(2016年)2月再訪時の画像に差し替え済み。

2015年11月21日再編集
2016年6月26日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)
2017年3月14日再編集(画像調整)

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category: 大井川鐵道本線2010 全15話

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