hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【40】清流長良川と奥美濃を訪ねて・・・長良川鉄道(5)車窓編 郡上八幡駅から、美濃白鳥駅へ。  


徐々に左右の建物も多くなって、町中に入って行くと・・・
美濃太田駅から約1時間半、沿線一の主要駅である郡上八幡駅に到着する。
二面のホームと大型木造駅舎がある駅で、多くの地元乗客や観光客がホームに居る。
此処で、上り列車のナガラ500形(502)と列車交換になる。

郡上八幡駅の開業は、昭和4年(1929年)の深戸駅からの延伸開通時になり、
起点駅の美濃太田から46.9km地点、所要時間約1時間30分、所在地は郡上市八幡町稲沢、
標高210mになり、美濃太田駅から142m登って来た事になる。
長良川鉄道は、山中を走るが、この駅までの路線キロに対しての平均勾配率は3‰と低く、
典型的な川線になっている。

IMGP4751.jpg

郡上八幡は、狭い谷間に町が広がる城下町になっていて、
ここを目的地に、長良川鉄道でやって来る人達も多い。
勿論、帰りに寄ってみよう。

7時52分、「フィッ」と短い昔ながらの空気式汽笛をお互いに鳴らして、郡上八幡駅を発車する。
なお、この先の山田駅までの区間が、車窓から見える長良川の一番の見処になっており、
川谷の中の緩やかな上り勾配が、長く続く区間になっている。

IMGP4753.jpg
(最後部から、後方を撮影。)

++++++++++++++++++++
【停車駅】
郡上八幡752==自然園前==801山田
下り北濃行き ナガラ300形(305)単行
++++++++++++++++++++



駅の北側にある国道156号線と交差しているコンクリート高架橋の下を潜り、
街中を少し走ると、国道が寄って来て、緩い左カーブの先に三つの青い鉄橋が見えてくる。
長良川を渡る橋は東海北陸自動車道の郡上八幡インター、線路に並行する国道の道路橋と歩道橋である。
鉄道橋も入れて、四つもの川橋が一箇所に集まるのも、全国的にも珍しいそうだ。
此処は、長良川支流の吉田川が、ほぼ直角に合流する場所で、
郡上八幡の中心地は駅周辺では無く、この右手の吉田川上流方向にある。


(グーグルマップストリートビュー 吉田川合流地点)

鉄橋を渡り、暫く、国道156号線と並行して真っ直ぐな線路が、約1.3km続く。
緩い上り勾配を力行し、国道を走る車よりも速い。
その先の緩い右カーブを過ぎると、長良川が左に見えて来る。

この付近から、東側から山が迫り、線路と川の距離が近くなる。
大きく左に90度近くカーブをしながら、落石防止の覆いを過ぎた50kmポスト付近は、
長良川ギリギリに寄って走るハイライト区間になっている。
しかし、この付近は景色も良いが、昔から災害が多い区間だそうだ。
対岸の護岸には、桜が植えられており、春の雰囲気を楽しませてくれる。
マピオン電子地図 長良川鉄道50kmポスト付近

IMGP4824.jpg
(50kmポスト付近。車窓から、後方の郡上八幡方を撮影。)

東海北陸道の高架橋の下を潜り、国道と別れて、左に川と田んぼを見ながら走ると、
単式一線の自然園前駅に到着する。
この駅は昭和61年(1986年)の第三セクター化した際に新設された、
小さな待合室のみの無人駅になっている。
マピオン電子地図 自然公園前駅

自然園前駅周辺には、美しい田圃が広がり、水を湛えた用水路はたぷたぷと流れている。

IMGP4821.jpg

自然園前駅を発車すると、直ぐに、長良川鉄道の最後の第十二トンネルに入る。
トンネルを抜け、大きな左カーブの先にある緩やかな逆S字カーブの52kmポスト付近も、
川ギリギリに寄って走り、列車速度も速いので、とてもスリリングだ。
マピオン電子地図 長良川鉄道52kmポスト付近

この長良川は、高知県の四万十川、静岡県の柿田川と並ぶ、日本三大清流のひとつで、
ダムは本流にひとつもなく無く、水量も多い大変綺麗な川になっている。
この先から上流域は、広大な谷底平野が広がっており、
余りにも谷幅が広い為にダムを造る事が出来なかったそうだ。
上流域に関わらず、遠くまで見通せる美しい景色になっている。

IMGP4757.jpg

長良川から離れて、列車が減速すると、東海北陸道の高架橋と交差する所にある山田駅に到着。
昭和7年(1932年)開業の貨物も扱う有人駅だったが、今は、単式一線のひっそりとした無人駅だ。
郡上八幡方の高架橋下には、ポイント跡と貨物側線、貨物ホーム跡が残っている。
山田駅のホーム向かいを見ると、桜並木が・・・暖かい場所なのか、半分は葉桜になっている。

IMGP4815.jpg

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
【停車駅】 〓→長良川本流を渡る鉄道橋
山田801==徳永==郡上大和=〓=万場=上万場=〓=大中==大島==820美濃白鳥
下り北濃行き ナガラ300形(305)単行
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++



山田駅と徳永駅を過ぎ、長良川から離れて、町と田んぼの中を走る。
この付近からは、長良川の蛇行も穏やかで、一定幅の川谷が真っ直ぐに北に続いており、
郡上大和駅先の第七長良川橋梁まで、ほぼ直線の線路になっている。

次の郡上大和駅は、小ぶりな古い木造モルタル駅舎と列車交換設備がある主要駅で、
喫茶店が駅舎にテナントで入っており、駅の委託業務も行っている(※)。
駅の開業は、昭和7年(1932年)7月に郡上八幡駅からこの駅まで延伸開通時であり、
起点駅の美濃太田から57.3km地点、所要時間約1時間40分、所在地は郡上市大和町剣、
標高280mである。長良川鉄道転換前は、美濃弥富駅(みのやとみ-)の駅名だった。
また、長良川鉄道では珍しい、千鳥式ホームが設置されている。

IMGP4806.jpg
(郡上大和駅全景。ウィキペディア公開ファイルから引用。
 撮影者レルバ  ※撮影者の共有許諾画像。ウィキペディアコモンズ準拠。)

郡上大和駅を発車し、大きく左カーブをした後に第七長良川橋梁を渡るが、
直ぐに川から離れてしまう。
この先は、万場駅、上万場駅、大中駅(おおなか-)、大島駅と・・・
小さな駅にひとつずつ停車して行く。
美濃白鳥駅までは、この様な単式一線のホームと開放式の小さな待合室だけの駅が続き、
沿線には、美しい田圃が広がり、一層、ローカル線らしい風景になる。

上万場駅を発車。緩い上り勾配の直線区間が続き、とても軽快に走る。
郡上大和駅以北は、珍しい第三種や第四種踏切が多くなり、通過時に汽笛を鳴らす。
なお、山田駅、郡上大和駅と大中駅は開通時開業の古い駅だが、他の駅は追加設置された駅になる。

IMGP4806.jpg
(上万場駅付近。郡上八幡駅方を撮影。)

そして、再び、東海北陸道の高架橋を潜り、第八長良川橋梁を渡ると、大中駅に到着する。
大中駅横の田んぼを見ると・・・ピンと微動だにせずに水が張り、水鏡が見事だ。

IMGP4762.jpg

次の大島駅を過ぎると、徐々に住宅が増えてきて、
郡上八幡と並ぶ主要駅である美濃白鳥駅(みのしろとり-)に近づいて来る。



にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道旅行へ

(※)移転の為、閉店した模様。

2015年11月23日再編集
2015年12月20日加筆
2016年6月3日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

© hmd All Rights Reserved.
記事や画像の転載、複製、商用利用等は固くお断り致します。

category: 長良川鉄道 全22話

thread: 鉄道旅行 - janre: 旅行

tb: --   cm: --