hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【38】清流長良川と奥美濃を訪ねて・・・長良川鉄道(3)車窓編 美濃市駅から、大矢駅へ。  


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【停車駅】〓→長良川本流を渡る鉄道橋 】【→トンネル
美濃市706==梅山==】【=湯の洞温泉口==〓】【==713洲原
下り北濃行き ナガラ300形(305)単行
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美濃市駅を発車し、山の裾野の木立の中を暫く走り、切り通し部を抜けると、梅山駅に停車。
この梅山駅は、濃尾平野の最北端に位置し、長良川沿いの狭い谷間に入る玄関口になっている。
駅の真横に高校がある梅山駅を過ぎると、人里から離れた深い森の中に入って行く。
線路の両側の木立も高いので、あまり展望は良くない区間である。
なお、峠越えでは無いので、勾配もカーブは緩やかで、かなりの高速で走り抜けて行く。

長い緩やかな上り勾配を走ると、次の湯の洞温泉口駅の手前から、左窓に長良川が見えて来る。
この付近から、鉄道、国道、長良川が狭い川谷に並走し、長良川鉄道の川線としての見処の始まりだ。

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(湯の洞温泉口駅手前の長良川。)

長良川鉄道の一番目のトンネルを抜けて、下り勾配を減速して行くと、湯の洞温泉駅に到着する。
この駅は、ホームに大きな藤棚や花が植えられていて、長良川鉄道一の花の駅だ。
昔は、列車交換設備があったそうだが、現在は撤去されており、
その名残なのか、この駅で折り返す列車も何本か設定されている。
途中駅の単式一線の本線上で、列車が直接折り返すのは、珍しい。
なお、湯の洞温泉は、長良川を渡った対岸の山の中にあり、少し離れている。

湯の洞温泉駅を発車後は、山際を走り、川側に寄ると長良川を渡る。その後、直ぐにトンネルに入る。
なお、長良川本流を渡る鉄橋は9本あり、目まぐるしく車窓が変わるので、目が離せない。
列車の速度も、ローカル線としてはかなり速い。

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(第一長良川橋梁を渡る。下流方を撮影。)

トンネルを抜けると、少し速度を落とし、赤いトラス橋が右手に見えると洲原駅(すはら-)に到着。
近くには、鯉のぼりの川渡しが・・・気持よさそうに泳いでいる。
なお、駅の周辺には、集落は余り無く、向かいの赤いトラス橋を渡った対岸にある。

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単式ホームの無人駅である洲原駅を発車する。
なお、隣の道路は国道156号線で、長良川に沿って北上し、白川郷を経由して、
富山県高岡市まで結んでいる。

IMGP4707.jpg
(洲原駅を発車。最後部から、後方を撮影。)

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【停車駅】〓→長良川本流を渡る鉄道橋 】【→トンネル
洲原714=】【=母野=】【=木尾=】【=八坂=〓=みなみ子宝温泉==725大矢
下り北濃行き ナガラ300形(305)単行
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この付近は、長良川が濃尾平野に出る直前の山地であるが、山は険しく、
長良川はコブ状に大きく蛇行している。
此処からは、短いながらも、川岸まで張り出した山の尾根下を潜るトンネルも多くなって来る。

洲原駅から、山際に一度寄り、尾根裾下の短いトンネルを抜けると、
難読駅名が連続する母野「はんの」駅と木尾「こんの」駅に停車する。
どちらも、ホームと待合室の小さな無人駅である。
以前、母野駅には、列車交換施設があったそうで、南寄りには、東海北陸自動車道も交差している。

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(母野駅を後にし、木立の中の緩い勾配を登って行く。最後部から、後方撮影。)

長良川に寄ったり、離れたりしながら、かなり速いスピードで快走する。
しかし、線路状態があまり良くない為、左右に激しく揺れ、立っているのも一苦労だ。
母野駅の先は、トンネル、支流の鉄橋、右大カーブと・・・畳み掛ける様に走り抜ける区間だ。
また、この付近の長良川は、流れが速く、カヌーの練習や競技大会も開かれる名所になっている。

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(母野駅から木尾駅間の大カーブ。道路用トラス鉄橋は支流のもの。最後部から、後方撮影。)

八坂駅に到着すると、ホームに大きな案内板が・・・「日本の真ん中の駅」だそうだ。
位置では無く、日本の人口重心の真ん中で、
全ての人が同じ体重を持つと仮定して、支える事が出来る中心点との事。
なお、この駅は、平成18年(2006年)までは、半在駅の駅名であった。
周辺は、200m四方程度の長良川西岸にある小さな平坦地になっており、
田圃と小さな集落が広がっている。

IMGP4714.jpg

周囲が開けた八坂駅を発車すると、直ぐに、第二長良川橋梁を渡る。
長良川は水量が非常に多く、河原があまり広く無いのが特徴だ。

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(第二長良川橋梁を渡る。上流方を撮影。)

対岸に渡ると、山際に入り、大きく左にカーブして、みなみ子宝温泉駅に到着する。
また、江戸時代の有名な行脚僧・仏師であった円空の故郷との事。
駅の中に温泉が併設がされている駅で、何人か乗降がある。
なお、温泉施設は、朝10時から営業の様だ。

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(みなみ子宝温泉駅手前の大カーブを曲がる。)
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(みなみ子宝温泉駅は、長良川鉄道で、最も新しい駅である。)

この駅は、駅の近くに温泉が湧いた為、平成14年(2002年)に、温泉併設駅として開業した新駅で、
「中部の駅百選」にも選ばれている。
長良川鉄道の利用客は、運転士氏から降車時に利用証明書を貰えば、
入湯料200円(入浴税含む)で入浴できる特典がある。
次の列車まで、大凡1時間の間隔があるので、時間があれば立ち寄りたい所だ。
館内には、三色の色灯式信号機を使ったユニークな列車案内があり、名物になっている。
長良川鉄道 公式HP
美並観光協会 公式HP

発車後は再び、左に長良川に寄り添いながら走る。
この付近は、急な崖を削って開いた難所であるので、川の崖っぷちを走るスリリングな区間だ。
此処まで来ると、山が近く、緑も多くて、大分ローカル線らしい風景になっている。

IMGP4721.jpg
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(31kmポスト手前付近から、長良川上流を望む。)

長良川から離れると、この付近では、最も広く開けた農村地帯に入る。
そのまま、直進して、大矢駅に到着する。



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2015年11月23日再編集
2015年12月20日加筆
2016年6月2日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: 長良川鉄道 全22話

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