hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【267】ハイランドたぬき村への招待・・・近江鉄道本線&信楽高原鉄道(7)信楽駅下車観光 信楽窯元めぐり[その2]谷寛窯、ひいろ壺坂と新宮神社。  




丸由窯横の急坂を登り切ると、大小の窯元が密集した場所に出る。
山側を見ると・・・砂利道の急坂の先に、高い煉瓦煙突が見える。
信楽の代表的な大窯元である、谷寛窯(たにかんがま)【青色マーカー】があり、
「ギャラリー陶ほうざん」があるそうなので、行ってみよう。
この谷寛窯は、信楽駅前の通りにも、大きな直販店を構えている。

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(谷寛窯。)

急坂を登りきると、右手に小さな薪式の小さな窯が幾つかあり、
通りから見えたレンガの煙突が聳える、大きな二階建て建物がある。
昔は、大小屋(おおごや)と言われたそうで、明治時代の師範学校の講堂を移築し、
今は、工房兼ギャラリーとして、使われているそうだ。

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(谷寛窯の大小屋。)

丁度、向かいの母屋から、感じの良い中年女性がやって来た。
「自由に見ていって下さい。お茶もどうぞ。」と声を掛けられ、
折角なので、大小屋の中を見学させて貰う事にした。

中はとても広い。一階の中央には、人が立てる程の高さの洋式重油煉瓦窯があり、
この窯を中心に作業所として使われていたそうだ。
今は引退し、ギャラリーコーナーとなっており、その横の二基の電気窯を使ってるとの事。
窯の中は、白熱灯を使った幻想的な暖かい雰囲気で、特に女性観光客に喜ばれそうである。

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(洋式重油煉瓦窯のギャラリー。※撮影とブログ公開承諾済み。以下同。)

吹き抜けになってる二階に上がると、煉瓦窯の蒲鉾形耐熱屋根も見える。
周りは、オリジナル陶器が所狭しに展示され、直売所も兼ねている。
奥に喫茶室があるそうで、お言葉に甘えて、お茶をご馳走になろう。

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(煉瓦窯の天井部。)

この谷寛窯は、幕末に生まれ、明治初期に信楽焼特有の青藍「海鼠釉(なまこゆう)」を
完成させた、初代谷井直方氏が始祖だそうだ。
その後、四代目が分家をして、この窯を設立したとの事。
この青藍「海鼠釉」の技術は、独占することはなく、信楽の窯仲間に公開され、
信楽特産のナマコ釉火鉢(明山窯横に積んであった青い火鉢)の生産に貢献した。

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(二階は、ギャラリー兼直売所になっている。)

数人の女性観光客も来店しており、和気あいあいと、賑やかだ。
喫茶室で美味しいお茶もご馳走になり、信楽の歴史や風土等も、少し聞く事が出来た。
休憩も出来たので、お礼を言って、出発しよう。

【ギャラリー陶ほうざん】
毎週火曜日(祝日は営業)と年末年始は休業、10時から17時まで、駐車スペースあり。
滋賀県甲賀市信楽町長野788。
谷寛窯・ギャラリー陶ほうざん公式HP



駅の方向に戻る、ひいろ壺坂【カメラマーカー】の路地に入ると、とても狭い坂が曲がりながら続く。
ここは工場下の静かな旧家が連なる場所で、この信楽町内でも、最も昔ながらの場所だろう。
横の狭い路地を入ると・・・立派な小寺があったりするのも良い。

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(ひいろ壺坂。【カメラマーカー】)
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(法林寺【万字マーカー】。浄土宗の小寺である。)

坂を下りきると、国道307号線の滋賀銀行の横に出るので、
左折をして、新宮神社【鳥居マーカー】に寄ってみる。
今日は、日曜市の「げなげな市」が開かれ、観光振興も兼ねた手作り市との事。
「げな」とは、信楽弁で「・・・らしい」と言う意味だそうで、
良い物、面白い物や美味しい物に、掛けているそうだ。

小さなテント下には、小さめの陶器、手作りアクセサリー、
観賞用草花や食べ物等が並び、結構な人だかりである。
なお、冬期の1-2月を除く、毎月第一日曜日の10時から15時頃まで、開催しているそうだ。

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(新宮神社のげなげな市。)

参道を歩いて行くと、タヌキ形の今川焼きらしい、ポンタ焼(1個100円)が目に止まる。
餡とクリームがあるので、ひとつずつ購入して、境内の一角で頬張ろう。
このポンタ焼きは、地元福祉法人が考案したもので、1日1,000個以上も売れる人気商品だそうだ。

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(名物ぽんた焼き。※撮影承諾済み。)

この神社は、本殿前に大きな神楽殿がある立派な造りになっている。
奈良時代創基の1300年の歴史があり、スサノオの弟であるスサノオノミコトと
その妻であるイナダヒメノミコトが祭神だそうだ。
窯元めぐりの最後に、この旅の安全祈願をして、信楽駅に戻る事にしよう。

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(新宮神社社殿。)



窯元めぐりも十分に楽しみ、信楽駅まで戻って来た。時刻は14時を過ぎた所である。
待合ロビーの一角には、名物の陶器製記念乗車券が展示されており、
とても丁寧に造りで、縁起物としても使える様になっている。
1枚1,800円もするが、信楽から貴生川間の往復運賃二回分(二人分)も含んでいて、
切符としても使える。入鋏時(にゅうきょう-)は、下の文字部分に赤スタンプを押すそうだ。

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(陶器製記念乗車券。旅の記念にも良いだろう。)



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ギャラリー陶ほうざん(谷寛窯)様より、ブログ記事紹介の許可を頂いております。

【参考資料】
現地観光案内板

2016年7月11日再編集
2016年12月24日再編集(画像入れ替え高解像化・画像追加・文章修正・校正)

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category: 近江鉄道本線&信楽高原鐵道 全10話

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