hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【204】あかがねの鉄路を追って・・・わたらせ渓谷鐡道(12)神戸駅下車観光[その3]富弘美術館と草木湖。  




右岸草木ダム展望台から、北に歩いて行く。
国道122号線は草木湖岸にそって、激しくカーブしており、対岸にも国道が見える。
所々、湖面が間近に見えるが、山が湖畔まで迫り、沿道に民家は無い感じだ。
車も頻繁に行き来しているが、歩いている人はいない。

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(国道122号線からの草木湖。)

国道沿いに大きなドライブインや土産店が建ち並んでくると、
右岸草木ダム展望台から、1.5km・徒歩約20分で、富弘美術館(とみひろ-)に到着する。
草木湖畔の少し開けた、平地の高台にある。
単独の美術館としては、一般大人500円(個人)と良心的な入館料で、少し見学して行こう。

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(道の駅草木と富弘美術館。)


(富弘美術館。)

この富弘美術館は、この東村出身(あずまむら/現在は、みどり市東町)の
世界的詩人・画家である星野富弘氏の専門美術館で、このエリアの最も重要な観光施設のひとつだ。
大手旅行会社の団体バスツアーでも、コースに必ず組み込まれている。
みどり市公式HP富弘美術館(館内撮影不可。公式HPに、館内の様子が紹介されている。)

星野富弘氏は、昭和21年(1946年)生まれの現役詩人・画家で、
中学校の体育教諭時代、生徒の指導中に頸椎を損傷した為、
手足が不自由になり、口に筆を咥えて文や絵を描くスタイルを取っている。
作品からは、とても優しい、故郷の様な懐かしさを感じ、その作風は大変人気がある。
また、詩集や画集、エッセイの出版も多い。

平成3年(1991年)、故郷である東村(現・みどり市東町)の草木湖畔に開館し、
平成17年(2005年)に建て直された二代目(新館)になっている。
建物は独特な構造で、外観は、無機質な雰囲気の平たいお弁当の様な四角形だが、
内部は、大小の円形の部屋が沢山寄り添う様に集まり、柱が無い。

展示作品は、円を描く壁にゆったりと展示され、思い思いに鑑賞する事が出来る。
展示作品の他、ハイセンスな小部屋やガラス越しの小庭園、
自家製パンやシフォンケーキが名物の展望カフェもあり、
詩と水彩画の美術館でありながら、建築デザインも見応えがある。


(草木湖を眺められる角にある、美術館併設の展望カフェ。)



足早であるが、30分ほど鑑賞して、退館しよう。
美術館には、道の駅を併設し、大きな駐車場と親水公園が整備されており、
ゆったりと過ごす事が出来る。暫く、草木湖の美しい自然を楽しむ事にしよう。


(観光案内地図。)

美術館は湖畔の高所にあり、大変景色が良い。
三つの小半島が湖に突き出しており、湖面近くまで、遊歩道で降りる事も出来る。
突然、湖面を撫でる様なさわやかな春風が・・・小波が走り、陽の光が細やかに反射して美しい。
天気も快晴で、何とも言えない爽快な気分になる。


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(草木湖の眺め。)

この草木ダムは多目的ダムであるが、第一の目的は洪水防止になっている。
その為、夏期間は貯水量が60%程度に低下し、緑の下の土手も見え、大量降水に備える。
夏期間以外は、ほぼ満水状態になり、発電や取水に優先利用されているとの事。
また、北国のロシア方面から海を越えて、国の天然記念物のオオワシが毎年飛来しているそうだ。

美術館から上流方には、赤いアンダートラス橋の草木橋が見える。
昭和51年(1976年)7月竣工、ダム建設の際に架橋された湖横断橋で、
対岸の草木湖に注ぐ横川に沿って、運動公園や国民宿舎等がある。


(湖畔に突き出している小半島と草木橋。)

なお、この草木橋の下付近に、旧国鉄足尾線・草木駅があった。
起点の桐生駅から30.3km地点、国鉄時代の昭和34年(1959年)9月の駅開業であるが、
昭和48年(1973年)6月に水没の為に廃止されたので、14年間しか存在しなかった駅である。



時刻は午前10時前・・・帰りは、路線バスで、神戸駅に戻ろう。
バス停近くの南側国道沿いに、4mもある大きなアルミニウム製オブジェが展示してある。
「土の中の豆」と言うテーマで、ボランティアグループの富弘美術館を囲む会が、
平成3年(1991年)に寄贈したもので、星野富弘氏の詩も添えられている。

上部の棒は地表面との事で、「今は苦しくても、時が来れば、希望の光りが芽生える」と
言う意味を象徴したそうだ。新改訳聖書の詩篇から引用されているとの事。

わたしは あなたのみおしえを 喜んでいます
苦しみに会ったことは わたしにとって しあわせでした。
詩篇119





美術館南側の国道沿いのバス停から、10時3分発神戸駅行きに乗車する。
国道122号線をくねくねと走り、所要時間7分で、神戸駅に到着する。

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【バス乗車経路】
富弘美術館BS1003===路線バス===1010神戸駅BS
赤城観光自動車・神戸駅行き・片道運賃大人300円
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2016年1月13日再編集
2016年12月8日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: わたらせ渓谷鐵道1日目 29話

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