hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【198】あかがねの鉄路を追って・・・わたらせ渓谷鐵道(6)車窓風景編 花輪駅から神戸駅へ。  




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【停車駅】〓→主な鉄橋、】【→トンネル、◎→列車交換可能駅、★→登録有形文化財駅
花輪0732===中野==〓===〓小中====】【=】【==0742神戸◎★
下り711D列車・間藤行き(わ89-315「わたらせIII号」単行)
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花輪駅からも、15人位の中学生達が乗車して来る。
前の席に座った男子中学生に聞くと、東中学校(あずま-)の生徒だそうで、
この先の神戸駅(ごうど-)まで、通学しているそうだ。
1両だけの単行気動車の座席が、全て埋まる感じになった。

中学生達を全員乗せると、花輪駅を直ぐに発車し、
少し不自然なカーブになっているポイント跡を通過する。
第一種と第四種踏切のふたつの踏切を通過すると、
土手桜がある切通しを右に大きくカーブをしながら、抜けて行く。
ここも、わたらせ渓谷鐵道ファンの間では、有名な桜撮影地のひとつになっているそうだ。
マピオン電子地図(わたらせ渓谷鐡道花輪駅桜並木・1/8,000)


(花輪駅土手の桜並木。コンクリート階段下に小さな第四種踏切もある。
   ※上り桐生行き列車の最後尾から、間藤方を撮影。)

その直ぐ先には、とても小さな鉄橋が・・・唐沢橋梁と言われる、長さ3.4mのミニ鉄橋だ。
H鋼でレールを挟み込んだ、トラフガーター橋と言うタイプになる。
太平洋戦争中の昭和11年(1936年)に、小沢に渡されたもので、
わたらせ渓谷鐵道の国登録有形文化財の鉄橋の中では、一番短いものと思われる。


(唐沢橋梁。※上り桐生行き列車の最後尾から、間藤方を撮影。)

◆国登録有形文化財リスト◆
「わたらせ渓谷鐵道唐沢橋梁(からさわきょうりょう)」
所在地群馬県みどり市東町花輪(あずままちはなわ)
登録日平成21年(2009年)11月2日
登録番号10-0289
年代昭和11年(1936年)
構造形式鋼製単桁橋(トラフガーター橋)、全長3.4m、橋桁2.4m、橋台付
特記桁下高を確保する為に、桁上に据えた枕木ではなく、
2本のIビーム主桁の間にレールを挟み、
横桁で直接支持する「達第827号型」のトラフガーダーを用いる。
(文化庁公式ページの国指定文化財等データベースを参照・編集。)

列車は、ドドドとエンジン音を轟かせながら、軽快に速度を上げて行く。
渡良瀬川も直ぐ横にあるが、木々が多く、良く見えない。


(町の北外れにある道路橋横を過ぎる。※上り桐生行き列車の最後尾から、間藤方を撮影。)

約1kmを2分程走り、川から離れて山側に寄ると、中野駅に到着する。
この駅は、第三セクター化後の平成元年(1989年)3月に開業した新駅で、
起点の桐生駅から9駅目、22.0km地点、みどり市東町花輪(あずままちはなわ)にある。
緩やかなカーブを描く単式ホームの小さな無人駅なっている。


(中野駅。※上り桐生行き列車の最後尾から、間藤方を撮影。)

ホーム並びの間藤側土手には、桜並木があり、撮影の名所となっている。
ここは、山際である為か、わたらせ渓谷鐡道沿線の中では遅咲き桜らしく、
大間々や水沼の桜のピークを過ぎた頃が見頃になるそうだ。


(中野駅の桜並木。※上り桐生行き列車の最後尾から、間藤方を撮影。)

中野駅を発車すると、直ぐに盛土の登り坂が始まりる。
駅先の右カーブ後の切り通しを抜けると、渡良瀬川が再び見え始める。
鉄柵のあるこの付近も、側窓から川面が良く見える区間になっている。
マピオン電子地図(わたらせ渓谷鐡道 中野〜小中間のビュースポット・1/8,000


(中野〜小中間の渡良瀬川。※上り桐生行き列車の最後尾から、間藤方を撮影。)

(中野〜小中間の渡良瀬川ハイライト。※上り桐生行き列車の最後尾から、間藤方を撮影。)

この区間も、長い登り坂が続き、最大16パーミル勾配のアップダウンもある。
カーブは大分緩くなっている感じだが、岩場は結構険しい。


(トンネルの様な岩の切り通しが面白い。※上り桐生行き列車の最後尾から、間藤方を撮影。)



小さな難所と大きな左カーブを抜けると、山側が少し開けて家々が見え、
小中川橋梁(こなかがわ-)を渡って、小中駅に到着する。
大正元年(1912年)12月開業、起点の桐生駅から10駅目、24.4km地点、
みどり市東町小中(あずままちこなか)になる。

この駅は、古いコンクリート造りの待合室がある単式ホームの無人駅で、
無骨な感じが国鉄風で好ましく、開業当時からの無人駅になっている。
周辺には、小さな集落が広がっている。


(小中集落。※上り桐生行き列車の最後尾から、間藤方を撮影。)

(小中川橋梁と小中駅。※上り桐生行き列車の最後尾から、間藤方を撮影。)

(小中駅。※下り列車最後尾から桐生方を撮影。)

この付近は、小中川と渡良瀬川の合流地点にあるので平地が広がり、
田畑が広がる静かな山里の集落になっている。
また、近くの杲(ひので)小学校と絡めた鉄道写真や風景は、テレビの旅番組等でも良く紹介され、
わたらせ渓谷鐵道の公式観光ポスターにもなっている。桜も紅葉も撮影可能との事。
国土地理院ウオッちず(わたらせ渓谷鐡道小中駅周辺・1/25,000)

◆国登録有形文化財リスト◆
「わたらせ渓谷鐵道小中川橋梁(こなかがわきょうりょう)」
所在地群馬県みどり市東町花輪・小中(あずままちはなわ・こなか)
登録日平成21年(2009年)11月2日
登録番号10-0288
年代大正元年(1912年)
構造形式鋼製2連桁橋、橋長40m、橋台及び橋脚付。
特記渡良瀬川水系小中川に架かる橋長40m、単線仕様の鋼製2連桁橋で、
桁はDORMANLONG社製の鋼材を用いた60ftのプレートガーダー。
橋台及び紡錘形平面の橋脚は、精緻な花崗岩布積とする。
(文化庁公式ページの国指定文化財等データベースを参照・編集。)



小中駅を直ぐに発車、駅先にあるコンクリート製の道路橋をアンダーパスする。
線路際は、雑木林が多いが、綺麗に植林された背の高い杉林も多い。
この先は、勾配もやや急で小カーブが多く、クネクネと登る区間になる。
再び、渡良瀬川の両岸に山が迫った狭い川谷を通過する。

小中駅を発車して約2分、大きな右カーブの後、35km制限の標識が見えると、
国登録有形文化財の第一・第二神土(ごうど)トンネルに突入する。
山に沿って、大きく左にカーブしており、ふたつのトンネルが連続して、佇んでいる。
国土地理院ウオッちず(わたらせ渓谷鐡道第一神戸トンネル付近・1/25,000)

IMGP3490.jpg
(第二神戸トンネルの桐生方ポータル。※上り桐生行き列車の最後尾から、間藤方を撮影。)

トンネルとトンネルの間の小さな鉄橋の架かる所には、見事な小滝が・・・
「汽車見の滝(別名・地蔵の滝)」と言われ、車窓から手が届く位に間近だ。
落差は70mもあるそうで、日中の下り普通列車でも、運転士によっては、
徐行運転と観光案内のサービスをしてくれる場合がある。


(汽車見の滝。※下り間藤行き列車最後尾から、桐生方を撮影。)

この汽車見の滝は、列車に乗車しないと見る事が出来ない為、この名があるそうだ。
国鉄時代以前からの名所であり、この付近は、絶好の紅葉ポイントとしても、有名である。


(水量も多く、勢い良く飛沫も上がっている。)

◆国登録有形文化財リスト◆
「わたらせ渓谷鐵道第一・第二神土(ごうど)トンネル」(※トンネル名は、神戸でなく、神土。)
所在地群馬県みどり市東町神戸(あずままちごうど)
登録日平成21年(2009年)11月2日
登録番号10-0287、10-0286
年代[第一]大正元年(1912年)。
昭和4年(1929年)と昭和33年(1958年)に増設。
[第二]大正元年(1912年)、
昭和29年(1954年)と昭和33年(1958年)に増設。
構造形式[第一]馬蹄型断面、内部側壁は切石積み、天井は煉瓦積み、長さ98m、
長さ5mの落石覆及び擁壁付。
[第二]馬蹄型断面、煉瓦造及び石造、延長103m、
長さ20mの落石覆及び擁壁付。
特記[第一]緩やかに湾曲する延長98m、単線仕様、煉瓦4枚厚のトンネルで、
東坑門には巻厚に変化をつけたRC造落石覆、
西坑門には31m長の玉石積擁壁を接続する。
[第二]緩やかに湾曲する延長103m、単線仕様、煉瓦4枚厚のトンネルで、
側壁及び坑門には切石を用いる。西坑門に連続して、
20m長の落石覆及び7.3m長の擁壁を鉄筋コンクリートで築く。
(文化庁公式ページの国指定文化財等データベースを参照・編集。)

第二神戸トンネル出口にある四灯式遠方信号機が見えて、トンネルを出ると、
緩やかなS字カーブを上りながら、川谷を縫う様に走る。
ここも、ビュースポットになっており、線路から、川面、上方、共に20m以上の高低差がある。


(第二神土トンネル出口と遠方信号機。※上り桐生行き列車の最後尾から、間藤方を撮影。)

(神戸駅手前の渡良瀬川上流方。※上り桐生行き列車の最後尾から、間藤方を撮影。)

(神戸駅手前の渡良瀬川下流方。※下り間藤行き列車の最後尾から、桐生方を撮影。)

そして、沿線の有名駅で、主要駅でもある神戸駅(ごうど-)に到着する。


(神戸駅。※上り桐生行き列車の最後尾から、間藤方を撮影。)



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運転士の運転の妨げになる為、全て、最後尾から後方風景を撮影しています。
進行方向の間藤方の写真は、上り桐生行き列車の最後尾から撮影しています。

2016年1月13日再編集
2016年12月7日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: わたらせ渓谷鐵道1日目 29話

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