hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【194】あかがねの鉄路を追って・・・わたらせ渓谷鐵道(2)桐生駅から相老駅へ。  


大間々駅(おおまま-)から桐生駅へ、一番列車の上り750D列車で到着する。
18分後に、折り返しの下り711D列車・間藤(まとう)行きになる。
運転士に、前日手配した1日フリーきっぷを見せて、折り返し乗車をすると伝える。


(桐生駅で折り返し準備中の、わ89形315。)

(国鉄時代からあると思われる建植式駅名標は、観光写真付きタイプに交換されている。)

わたらせ渓谷鐵道では、観光客や鉄道ファン向けに1日フリーきっぷが発売されており、
大人1,800円で1日乗り放題になっている。
但し、車内での発売は無く、相老駅(あいおい-)や大間々駅等の有人駅のみの発売である。
今旅は早朝からの乗車で、有人駅の出札口がまだ開いていない為、
自宅近くのJTB支店で、前売りチケットの手配をしておいた。

また、わたらせ渓谷鐵道は1時間に約1本と、ローカル線の標準的なダイヤ間隔になっているが、
半数近くは、桐生から大間々の区間運転列車になってる。
桐生から終点の間藤まで行く列車は1日10本で、21時25分発の最終列車は、足尾止まりである。


(右側が、わたらせ渓谷鐵道の駅時刻表。)



桐生駅はかつては地上駅だったが、二面四線のコンクリート高架駅になっており、
JR東日本の両毛線(りょうもうせん)と接続している。
駅ホームの一番北側の1番線が、わたらせ渓谷鐵道専用ホームになっており、
両毛線上り小山行き2番線ホームに隣接している。

1番線ホーム西端から、高崎・間藤方を眺めると、そのまま高架線が続いている。
また、桐生は古い町並みが残る歴史のある町なので、後で市内観光もしてみよう。


(高崎・間藤方。)

折り返し待ち中には、両毛線の上下列車が発着している。
国鉄形電車が未だ現役であるのも、鉄道ファンとして嬉しい所だ。

IMGP2180_20120525202841.jpg
IMGP2184_20120525202845.jpg
(湘南色の国鉄115系とJR東日本107系が、列車交換となる。)





+++++++++++++++++++++++++++++
【停車駅】〓→主な鉄橋
桐生0639==〓===下新田======0644相老
下り711D列車・間藤行き(わ89-315「わたらせIII号」単行)
+++++++++++++++++++++++++++++

時刻は6時39分、両毛線下り小山行きのJR東日本107系6両編成の接続後に、
下り711D列車・間藤行きが発車する。
4人の乗客を乗せて、振動と共にエンジンが大きく唸ると、わたらせ渓谷鐵道の旅の始まりだ。

IMGP2193_20160113205541aa9.jpg

1番線ホームからポイントを渡って、両毛線の高崎方本線に入る。
桐生駅の西側は暫く複線区間が続くが、実は、本線の複線区間では無い。
南側の線路は、桐生駅西方にある車両センターとの連絡用引込線になってる為、
両毛線を走る営業列車は、上り下り共に北側の線路を走る。


(桐生駅を発車。※最後尾から、桐生方を撮影。)

高架上から切り通し部に延びる線路は、道床の状態が大変良く、
気動車と言えども、かなりのスピードで快走する。
7パーミル程度の緩い登り勾配の左カーブを曲がると、
そのまま、大きな赤トラス橋の渡良瀬川橋梁を渡る。

この渡良瀬川は、桐生市内を流れる利根川水系の大河川になっている。
わたらせ渓谷鐵道も、この渡良瀬川に沿って線路が延びている。



(JR両毛線渡良瀬川橋梁。※全て上り列車桐生行き最後尾から、間藤方を撮影。)

また、トラス橋の上流側には、地元民鉄の上毛電気鉄道の渡良瀬川橋梁(長さ157.3m)も見え、
平成19年(2007年)に国の登録有形文化財にも指定されている。
昭和3年(1928年)の上毛電気鉄道開業当時の60フィート8連のデッキガーター橋(※2)で、
昭和初期の鉄橋としては、大変大きなものだったそうだ。


(上流方の渡良瀬川を見ると、上毛電気鉄道の渡良瀬川橋梁が見える。)

桐生駅から1.9km・3分程走ると、両毛線から渡りポイントで、北側の分岐線に入線する。
直ぐに、最初の停車駅である下新田駅(しもしんでん-)に到着する。
この下新田駅は、わたらせ渓谷鐵道開業後の平成4年(1992年)に設置された新駅で、
小さな単式ホームと簡易な鉄骨製旅客上屋だけの無人駅である。


(両毛線との分岐地点。※上り桐生行き最後尾から、間藤方を望む。)

此処が両毛線との分岐点であり、わたらせ渓谷鐵道の0kmポストは、
起点の桐生駅ホーム近くではなく、下新田駅に設置されている。
実は、桐生から下新田信号所まで、足尾鐡道が国鉄足尾線の線路を借りていた名残である。


(下新田駅にある0kmポスト。)

駅の向かい側には、JR両毛線の下新田信号所があるので、複線になっている。
また、南側に多数の電留線や洗浄線が併設され、乗務員の訓練センターにもなっているそうだ。
電留線を見ると、国鉄115系電車・湘南色やJR東日本209系電車が留置されているのが見える。

この下新田信号所は、明治42年(1909年)、わたらせ渓谷鐵道と国鉄足尾線の前身の
足尾鐡道開業時に、旅客列車や貨物列車分岐の為に設置された古い信号所だ。
桐生駅でも列車交換が可能であるが、現在も1日数回、両毛線の列車交換に使われている。


(JR下新田信号所と電留線。)

下新田駅を直ぐに発車すると、大きく右カーブをして、両毛線と別れてしまう。
此処から、道床が薄く、乗り心地の悪いローカル線らしい赤茶けた線路になり、
終点の間藤までの長い登り坂が始まる。


(下新田駅を発車。※追加取材時の午前中、最後尾から桐生方を撮影。)
IMGP4500_20120525201946.jpg
(両毛線と別れる。※追加取材時の午前中、最後尾から桐生方を撮影。)

暫く、長く緩い坂を登り、進行方向の左手高台から単線の線路が合流すると、
そろそろ、相老駅(あいおい-)に到着する。


(東武線の線路が寄り添ってくる。※追加取材時の午前中、最後尾から桐生方を撮影。)



にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道旅行へ

運転士の運転の妨げになる為、全て、最後尾から後方風景を撮影しています。
進行方向の間藤方の写真は、上り桐生行き列車の最後尾から撮影しています。

2016年1月13日再編集
2016年12月6日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

© hmd all rights reserved.
記事や画像の転載、複製、商業利用等は固くお断り致します。

category: わたらせ渓谷鐵道1日目 29話

thread: 鉄道旅行 - janre: 旅行

tb: --   cm: --