hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【188】信州松代、あるローカル線の最後の秋に訪ねて・・・長野電鉄屋代線(34)小布施めぐり[5]小布施町中心部 後半の部  




桝一市村酒造場本店前の国道から、細道が延びている。
ここを奥に歩いて行くと・・・小布施陣屋跡【青色マーカー】がある。
江戸時代中期の元禄14年(1701年)から15年間、小布施は幕府直轄領だったので、
陣屋(代官所)が置かれていた。
今は、この陣屋小路と敷地内にあった稲荷社の祠だけが、残っているそうだ。

小布施周辺の39箇村・石高約1万9,000石が、直轄地であった。
陣屋の敷地は46坪で、この祠の西側100mに主屋が建っていたとの事。
なお、幕末は、松代藩の預りになっている。

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(陣屋小路。)
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(陣屋跡と稲荷社。)

国道に戻り、最も建物が建て込んでいる場所には、小布施堂本店【カップマーカー】がある。
町を代表する、特産の栗を使った和菓子店である。
主屋の横にある、江戸時代中期の宝暦年間(1750年代)に建てられたと言われる正門は、
葛飾北斎も何度も門を跨いだと言われている。(内部非公開)。
北信濃・小布施/小布施堂公式HP

実は、葛飾北斎を招いた高井鴻山(こうざん)の本姓は市村であり、
小布施堂を経営する、市村家先祖・市村作左衛門の孫にあたる。
市村作左衛門は造酒屋・桝一酒造場を営み、天明の大飢饉(1782−1788年)の際に、
私財を提供して町民を救済した功績から、幕府より「高井」の姓と帯刀を許されていたそうだ。

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(小布施堂。)
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(市村家正門。)

折角なので、ご当地名物の栗菓子を食べてみよう。
店頭の販売所の奥に、食事処がある。
大変混んでいたが、混雑の途切れる合間に快く案内して貰う。

「お抹茶と栗鹿ノ子」(-くりかのこ/セット530円)を注文。
お茶は緑茶と抹茶が選べるので、抹茶を選択した。
栗鹿ノ子は、小布施栗菓子の代表的な逸品で、栗だけで練り上げた栗あんに、
大粒の栗の実を入れた栗金時の事である。

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(小布施堂栗鹿の子。)
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(抹茶。)

栗味のクリームが、とても柔らかな栗にたっぷり絡んでいる。
とても甘いが、不思議に諄くない上品さがある。
抹茶との相性も良く、最後に飲むと、抹茶の渋みが甘さを引き締める感じに驚いた。



上品な雰囲気を楽しんだ後は、小布施堂を後にして、周辺を散策してみよう。
こちらも、栗和菓子で有名な桜井甘精堂本店【水色マーカー】である。
小布施堂と、町の二大栗菓子ブランドになっているそうだ。
北信濃・小布施/桜井甘精堂公式HP

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(桜井甘精堂。)

桜井甘精堂本店が面している、観音通り周辺の住宅地の中には、
美術館やギャラリー、寺院、小さな和菓子店、カフェや造酒屋等が、沢山点在している。
観音通りの奥には、日本画家・中島千波の美術館があり、周辺には、小さなギャラリーも多い。

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(観音通り。)

国道交差点横には、築180年余りの古民家を改装した、
「かんてんぱぱ小布施店」【緑色マーカー】がある。
メーカー直販所であるが、休憩処や古い土蔵が立ち並ぶ小さな庭園が利用出来る。
かんてんぱぱは、長野県南部伊那市の寒天専門メーカー・伊那食品工業のブランド名だ。
伊那食品工/かんてんぱぱ公式HP

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(かんてんぱぱ小布施店。)

地元造酒所の松葉屋本店【酒マーカー】は、伝統的醸造法の清酒「北信流」や「本吉乃川」が有名だ。
後ろの土蔵は江戸時代のもので、赤レンガの煙突も残っている。蔵見学も可能との事(要問合せ)。
北信濃・小布施/松葉屋本店公式HP

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(松葉屋本店。)

駅から少し離れると、住宅地の中に林檎畑があるのが、北信州らしい。
丁度、林檎が、たわわになっている。

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(町中の林檎畑。)



時刻は13時を過ぎており、お腹も空いて来た。
しかし、ハイシーズンの観光地のレストランは、何処も混んでいる。
町営観光駐車場の近くに、おぎのや【レストランマーカー】の小さな店舗があるのを見つけた。

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(おぎのや小布施店。)

もはや、説明も要らないが、信越本線横川駅の有名駅弁「峠の釜めし」を購入する。
車の内で食べようと思ったが、駐車場の案内係氏から、
事務所横の休憩所テーブルを利用して良いとの事で、そこで頂く事にしよう。
隣接の売店で、小布施産の林檎100%ジュース(税込263円)も購入する。

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(峠の釜めしと林檎ジュース。)
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(峠の釜めしの盛り付け。)

いつ食べても、素朴で染み渡る様な釜飯の味は飽きない。
また、具の種類の多さや量、美味しい御新香が付いているのも良い。
駅での購入ではなく、微妙な所であるが、この旅での唯一の駅弁になった。
益子焼の器は、粥の一合焚き等に再利用出来る。水道で良く洗って、車に入れて置こう。

おぎのやも、長野新幹線開通による、信越本線横川-軽井沢間の廃止以降は、
観光地や国道沿いのロードサイド店を出したりと、方向転換をしている。
店員に聞いた所、小布施の店舗は土日のみの営業だそうで、
今日はたまたま、団体観光客向けに営業していたそうだ。
峠の釜めし本舗おぎのや公式HP

小布施観光の中心は、北斎館周辺にコンパクトに集まっている印象だ。
観光開発がかなり進んでいる為、旧宿場町の見物観光と言うよりは、
お洒落な美術館やギャラリー巡り、和スイート試食、カフェでお茶が楽しい所だろう。



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【歴史参考資料】
「信州おぶせ」小冊子(小布施町発行)

2016年1月13日再編集
2016年12月27日再編集(画像再処理高解像化・文章修正)

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category: 北信州小布施めぐり 全8話

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