hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【174】信州松代、あるローカル線の最後の秋に訪ねて・・・長野電鉄屋代線(19)松代歴史名所観光 その5 町中央部エリア  




横田家住宅【青色マーカー】で、ゆったりと一服後、国道403号線方面に向かう。
この付近は、長野市役所松代支所(旧・松代町役場)、松代文化ホール、松代郵便局、
銀行や商店街が集まり、現在の松代町中心部になっている。

途中、小さな社が・・・金刀比羅社(ことひらしゃ)【赤色マーカー】がある。
町の小さな地鎮で、江戸時代に大流行した金刀比羅信仰が、創祀の由来らしい。
御祭神は、大物主大神(おおものぬしのみこと)になり、
「金刀比羅」とは、あの有名な香川県琴平町の「こんぴらさん」の事である。
大きな社も貫禄があるが、こう言った小社を探し見つける楽しみもある。

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(金刀比羅社。)

松代総合病院の東側に、江戸時代後期に再建された、
旧松代藩鐘楼【緑色マーカー】があるので、行ってみよう。
・・・しかし、残念ながら、修繕工事の最中である。

松代藩時代には、昼夜を問わず、二時間に一回ずつ時鐘を打ち、火事の際も打ち鳴らしたそうだ。
かなり大きな鐘楼だそうで、覆いのシートからも推測出来る。
また、江戸時代後期の嘉永2年(1849年)、佐久間象山が電信機を試作し、
この鐘楼から長さ50mの電線を架け、電信実験が成功した逸話も残っている。
その由縁から、日本電信発祥の地にもなっている。
財団法人ながの観光コンベンションビューロー公式HP・長野観光ネット「旧松代藩鐘楼」

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鐘楼前から、「中町通り」と言う細い小路を東に歩いて、長国寺に向かおう。
大通りを横断し、更に東に歩くと、10分程で到着する。

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(中町通り。)

長国寺【万字マーカー】は、松代藩主真田家の菩提寺としての大寺であり、
歴代藩主の霊屋や墓所、真田家墓所や供養塔等の他、家臣の墓も多くある。
山号は真田山、宗派は曹洞宗で、真田氏家紋「六文銭」が本堂の屋根に掲げられている。
(国指定史跡・国指定重要文化財他、境内見学は無料、16時頃まで、無休、境内撮影可。)

天文16年(1546年)、真田家の礎を築いた真田幸隆(ゆきたか)が開基したが、
何回かの災禍に見舞われている為、本堂は明治19年(1886年)の再建になっているとの事。
広い境内にゆったりと諸堂が建ち並ぶ様は、大寺としての貫禄を感じさせる。
また、屋根上の鯱は、松代城の鯱を移設したとも言われているそうだ。
なお、本堂前の山門は、焼失してしまった模様で、土台だけが残っている。

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(長国寺総門。)
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(総門からの本堂。)
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(本堂。)
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(六文銭と鯱。)
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(境内案内図。クリックすると拡大。1,024*768pixel、168kbyte)

本堂裏にある初代藩主・真田信之(のぶゆき)の御霊屋は、国の重要文化財に指定され、
見事な彫刻と天井絵があるそうだ。なお、見学には、予約と拝観料が必要との事。
真田の勝負強さにあやかりたい人達が、多く参拝するらしい。
(要予約、9時-16時、毎週水曜日と年末年始は休み、御霊屋・墓所拝観料大人300円、
   御霊屋特別拝観料一人500円。)

夕方の16時になり、大分、陽が傾いて来ている。
本堂や庫裡(くり/僧侶の居住食事場所)内の見学をしたかったが、見学終了時間である。
長国寺からの道を戻って来ると、遠くから、大音量の演歌が聞こえる。
何だろうと行ってみると・・・祝神社(ほうりじんじゃ)【鳥居マーカー】の祭らしい。
(拝観料無料、見学自由、無休、撮影可。)

既に、出店も多く出ており、子供達も走りまわって賑やかだ。
向こうには、「がまの油売り」の白い幟が・・・本当なのか、興味が湧く。

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この神社は、千年の歴史があると伝えられ、古くからの松代の総鎮守社になっているそうだ。
彫刻が見事な本堂は江戸時代後期の建築との事で、境内に幾つかの小社も合祀している。
また、関ヶ原の戦い直前に、松代城にあった諏訪神社を合祀した為、
「お諏訪さん」とも言われ、親しまれている。

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再度、南下して、国道沿いの旧家・八田家【桃色マーカー】(内部非公開)を見学し、
近くの松代まち歩きセンター【iマーカー】に訪問する。
中年女性の担当者から、松代の町や気候風土の話を聞いたり、パンフレット等を頂く。

話が弾み、色々な地元の話を聞けた。丁寧にお礼を言い、そろそろ駅に戻ろう。
話をしている間に、陽は山陰に入り、かなり薄暗くなっている。
なお、象山地下壕の見学以降、意外と時間がかかった為、
大英寺、真田宝物館や駅北側にある松代城に行く時間が足りなかった。
明日の昼に予備の時間があるので、再度訪問しよう。

駅に帰る途中、矢沢家表門【紫色マーカー】に立ち寄る。(市指定文化財、内部非公開)。
寛政4年(1792年)再建、間口13m・奥行き3.7m・高さ6.8mもあり、
他の武家長屋門よりも立派な大門になっている。
また、鬼瓦や軒下に六文銭があり、門の左右に同心部屋がある。

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矢沢家初代・矢沢頼綱(よりつな)は、真田家初代・真田幸隆(ゆきたか)の弟にあたり、
代々、松代藩の無役席(むやくせき/筆頭家老)を務めた名家だそうだ。
なお、江戸時代初期の禄高は、2,100石余り(現在の貨幣価値で、約1億2,600万円)、
中期以降は、1,400石(約8,400万円)で、預同心(部下)は40人を擁す、藩中最高格だった。
矢沢家の前の通りは、家老職の重臣家が建ち並ぶ登城道だったとの事。
当時は、警備も厳しかっただろうから、おいそれとは、近寄れなかっただろう。

道の向こうに駅の明かりが見えて来る。そろそろ松代駅に到着する。



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旧横田家住宅は有料施設ですが、撮影可になっています。
文化財管理者の長野市教育委員会文化財課より、写真掲載許可を頂いております。

【歴史参考資料】
現地観光案内板、長野市教育委員会文化財PDF資料。

【謝意】
長野市教育委員会文化財課さま、写真掲載許可を頂きまして、ありがとうございます。
厚くお礼申し上げます。

2016年1月13日再編集
2016年8月19日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: 長野電鉄屋代線1日目 20話

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