hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【167】信州松代、あるローカル線の最後の秋に訪ねて・・・長野電鉄屋代線(12)松代駅 その2 ホーム見学編(後半)  


屋代方の旅客上屋端には、風防壁のある待合所が設置されている。
完全に開放しているので、夏季用であろう。
サッシ窓に、外側は白いトタン壁ですので、近年に取り付けられたものらしい。



島式ホーム1・2番線から、屋代方を眺めると、
長い直線が続いた後、片開きのスプリングポイントで線路が纏まる。
右手には、かつて、側線が多数あったと思われる広大な空き地が広がり、
左手の平屋の建物は、「マツヤ」と言う地元チェーンのスーパーマーケットである。

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ホーム端には、小さな花壇も設置されている。
なお、1番線の線路の屋代方は、本線に接続しておらず、車止めになっている。
現在、空き地や駐車場になっている右手には、かつて、何本かの側線があったそうだが、
レールは撤去されている。

太平洋戦争が始まった年の昭和16年(1941年)、武器弾薬を製造する金属が不足の為、
屋代線は不要不急線として、休止線とし、鉄のレールを取り外す命令が政府で検討された。
しかし、本土決戦に備えた大本営を松代に建設する事になり、撤回されている。
その際に、物資輸送の為、逆に貨物側線の増設を行ったそうだ。
なお、戦後の昭和48年(1973年)4月まで、この駅での貨物の取り扱いがあった。

島式ホーム1・2番線屋代方から、ホーム全景を眺めてみる。
同じ列車交換駅である信濃川田駅や綿内駅と同様に、短いホームの割に、
構内複線部分が長いのは、かつての長編成貨物列車の交換と冒進防止の為だろう。

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警報機・遮断機付きの幅の広い構内踏切を渡り、駅舎側に行ってみよう。

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構内踏切横から、信濃川田・須坂方を望むと、大きくカーブしながら、
スプリングポイントで纏まり、小さな踏切を通過する。
なお、分岐した2番線のレールから、更に、1番線と側線のレールが分岐している。

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この1・2番線の島式ホームは、最下段の組石が違う上に一度だけの嵩上げ工事なので、
元の客車ホーム部分は、中段まで、大規模に改修されたのだろう。
また、積雪を支える為か、斜め梁の角度が大きく開いているのも、この旅客上屋の特徴である。

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(同日早朝に撮影。)
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駅舎側3番線ホームは、元の客車ホームの高さから、二度、嵩上げされた跡がはっきりと判る。
開業当初、旅客上屋の支柱は、もっと長く見えたはずだ。

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大きな観光案内板が、駅舎の壁に取り付けられており、目を引く。
左横手書きのプラスチック板である事から、昭和中期頃のものだと思われる。
(クリックすると、拡大表示。768*1,024pixel、218kbyte)

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駅舎側3番線ホームは、駅舎の幅一杯に、旅客上屋が長くなっている。
信濃川田駅や綿内駅よりも、屋根が高く、開放感があるのが特徴だ。
斜め梁が大きい力強い印象は、見応えがある。

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(3番線ホーム須坂方から、屋代方を望む。大型ミラーは、運転士のホーム確認用。)

(本屋横の屋根下の梁構造。屋根の横方向に沿って、昔ながらの電線も張られている。)

(3番線ホーム屋代方から、須坂方を望む。白線は無く、今風の点字ブロックが目立つ。)

昔懐かしい「駅長」の木製吊り標識もあり、有人の現役駅にある事が貴重だ。






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2016年1月13日再編集
2016年8月14日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: 長野電鉄屋代線1日目 20話

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