hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【165】信州松代、あるローカル線の最後の秋に訪ねて・・・長野電鉄屋代線(10)須坂駅 その3 駅舎&駅前編  


さて、ホームと駅構内を見学したので、階段を上がり、改札口に行ってみよう。
須坂駅の改札口は橋上化しており、そのまま、駅舎である駅ビルに直結している。

少し薄暗い、ホーム上の連絡跨線橋を渡る。
ありふれた私鉄風の近代的な作りだが、電光番線や方面表示の文字が、昭和の私鉄風で懐かしい。


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こんなものも・・・3番線ホーム南端にあった、オブジェコーナーの案内である。
分岐器の夜間認識用ランプだが、一般客には、とても奇妙に見えるかも知れない。



改札口には、昭和風の金属製変形八角形改札詰所があり、有人の清算窓口もある。
また、改札口の右手には、防寒設備のある待合室も設置されている。
自動改札化されず、あまり整然と綺麗過ぎない所も、ローカル民鉄の中核駅らしい。

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改札口真上にある屋代線の駅時刻表を見ると・・・1日15本・1時間1本のペースで、
8時・10時・13時台は列車が無い。
また、改札詰所の中に、何故か柱があるのも面白い。



丁度、改札口前では、屋台販売の様な催しが開催され、
「ながでん駅なか商店」の赤い幟が立っている。
野菜、きのこ、果物、漬物や食料品等が所狭しと、並べられている。

駅にやって来た年配の女性客が、次々と品物を見ている。
これも、ローカル民鉄の集客・収入対策の一環だろう、面白い取り組みだと思う。
毎週月曜日・水曜日・金曜日の開催、りんごや野菜等が100円(訪問時時価)からと格安で、
会計は改札係が行っている。

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切符売り場には、自動券売機が3台あり、有人の出札口もある。
長野電鉄は、記念切符やオリジナルグッズ販売も大変熱心で、
自動券売機横のショーケースには、長野電鉄オリジナルグッズが沢山展示されている。
ローカル民鉄としては、かなり種類が多い方だろう。これも、貴重な収入源になっている。
長野電鉄公式HP鉄道グッズ




駅前に出てみよう。
改札口は二階にあるので、その左手向こうの大きな階段を降りる。

駅前には、大きなロータリーがあり、バスとタクシー乗り場が隣接している。
駅ビルは、まるで、下駄を二枚重ねた様な面白いデザインだ。
一階には、ラーメン店や学習塾等のテナントが入店しており、
二階の端から向かいの商業ビルに、空中歩道が伸びている。

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駅の東方向は、ジャスコ須坂店と駅前商店街の通りが続いている。
このプラスチック的で奇抜な商店街アーチも、強烈な昭和の印象だ。



この須坂は、旧街道・谷街道の元・宿場町であり、
高崎方面に向かう北国街道の脇往還である大笹街道の分岐地点でもあった。
明治時代からは、製糸業が栄え、近年は、電子・機械製造業が盛んで、
林檎と巨峰ぶどうの大名産地でもある。
市内には、製糸業で大いに栄えた頃の蔵の街並みや、大正洋風建築の旧上高井郡役所も残り、
現在の市人口は約5万人弱との事。
須坂市観光協会公式HP

もう少し時間があるので、駅ビルの南側に行ってみよう。
美容室角の公共駐輪場の通路から、ホームが見渡せる。

この長野電鉄2000系A編成は、昭和32年(1957年)に製造され、
2000系の中で最初に導入された第一編成である。
このマルーン色がデビュー当時の塗装であり、
後年、りんごカラーに変更されたが、引退前に戻されている。
なお、B編成(第二編成)とC編成(第三編成)は、既に、廃車解体されている。

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(2000系D編成、8500系T5編成長野行き、2000系A編成と鐡道古展コーナーを望む。)

2000系A編成の車番は、前方から、モハ2002+サハ2051+モハ2001になる。
先頭車正面の独特な丸い膨らみと二枚のHゴム付きガラス、
大型一灯のヘッドライトは、当時大流行していた湘南顔デザインの影響である。
また、右端は5番線ホームの末端部になり、コンクリートはボロボロだ。

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(2000系A編成と5番線ホーム南端。)

2000系の前には、こんな廃車両も・・・・
長野電鉄10系(二代目)、愛称「新OSカー」である。
OSとは、通勤客由来の”Office men”と、通学客由来の”Students”の英語頭文字が由来である。

長野市中心部の踏切渋滞解消の為、長電長野から善光寺間が地下化した際に、
地下鉄に準拠した厳しい不燃・難燃化車両基準に対応して製造された、
自社発注の長野電鉄オリジナル電車になる。

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(OS11編成 モハ11+クハ6 公共駐輪場の通路から望む。)

スラント付き三面三枚運転席窓に、十字型サッシの側窓、りんごカラーのツートン塗装が特徴である。
また、抑速ブレーキを装備しているので、本線終点の湯田中までの運行が出来た。
長野電鉄の最後の自社発注車両になり、長野電鉄らしい端正さを感じる。

当初は、増備の計画があったが、東急電鉄から譲渡車を導入して改造する事になり、
2両編成1本のみが製造された。
その為、その希少性からも、鉄道ファンに人気があった車両である。
しかし、木島線が平成14年(2002年)に廃止され、木島線用の3500系が余剰となった事や、
非冷房車である事、ワンマン化がされていない事から、
平成15年(2003年)3月に引退し、倉庫として使われている。

【長野電鉄10系・新OSカーの主な諸元】
昭和55年(1980年)製造、日本車輌製造、正面非貫通型、
全長20.0m・全幅2.7m・全高3.9m(モハ11は4.1m)、自重〈モハ11〉36.0t〈クハ6〉28.0t、
三扉車、モーター出力150kW/基、抵抗制御、抑速ブレーキ付き。



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グーグルマップの線路部分は、廃線の為に削除されています。
駅の所在地は正しいので、参考程度として下さい。

2016年1月13日再編集
2016年8月14日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: 長野電鉄屋代線1日目 20話

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