hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【162】信州松代、あるローカル線の最後の秋に訪ねて・・・長野電鉄屋代線(7)綿内駅 後編  


この綿内駅(わたうち-)の木造駅舎も、河東線開業当時の古い駅舎になる。
中型の駅舎は、北東側に倉庫と駅事務室、南西側に改札と待合室がある配置になっており、
先ほど訪問した信濃川田駅と同じである。
また、切妻の母屋に、二方向に伸びる旅客上屋と出庇、車寄せがあるのも同じだ。

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改札並びには、外壁に据え付けられた木造ロングベンチがあり、良い感じである。
木造改札も残っており、今でも動かす事が出来、ロック機能も生きている。
防寒用のホーム側引き戸も古いままなので、これが開業当時の原形だろう。

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待合室に入ると、広さは約十畳弱、信濃川田駅と同じ位だ。
床はコンクリートの打ち放し、南西の窓側に木造ロングベンチがあり、天井も高い。
ベンチの隅に・・・こっそりと穴が開いている。

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天井の照明は蛍光灯だが、当初のランプの吊り金具らしいものが、残っている。

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現在、無人駅になっており、公文式の学習塾がテナントで入っている為、
出札口やチッキ窓口は閉鎖され、駅事務室内は改装されている。
駅テナントは、接続駅の須坂駅を除き、屋代線内では、この駅のみになっている。

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待合室の時計もオリジナルで、遊び心がある。一瞬見ると、驚く。
白漆喰壁は板張りに改装され、駅近くの若穂幼稚園の子供達の絵が展示されている。

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木の格子ガラス窓と改札から差し込む陽が、のんびりとした秋の午前を感じさせる・・・
引き戸の取手も黒光りしていて、渋い感じだ。

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駅前に出てみると、車寄せ上のとても大きな駅名電光看板が目立つ。
現在、夜は点灯していないそうだ。
横窓の出庇も、積雪対策の為か急傾斜で、下から支えの斜め梁がある。

残念ながら、駅前側と木造ベンチ側の窓と引き戸は、全てアルミサッシに交換されている。
ホーム側のみ昔の木造窓枠で、原形が残っているだけでも嬉しい所だ。

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駅前ロータリーは無く、真っ直ぐな広い道が接続し、国道403号線「谷街道」の交差点が見える。
駅周辺は住宅が多く、商店や町医院が点在している感じだ。

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綿内エリアは、須坂や長野市中心部のベッドタウンとして、住宅が増えているそうで、
近くには、上信越自動車道のインターチェンジや工業団地も出来ている。


(国土地理院国土電子web・長野電鉄綿内駅。)

古くからは、駅南の天王山にあるアルプス展望地で、噴出した溶岩が急激に冷却して出来た
奇岩名勝地・県指定天然記念物の「大柳の枕状溶岩」や、いくつかの古刹がある。
また、温泉も湧いており、駅の東に温泉センターもあり、時間があれば、立ち寄れる。
湯〜ぱれあ 温湯温泉(ぬるゆおんせん)公式HP

また、駅から徒歩20分程の場所に、北野美術館がある。
地元の北野家が収蔵した美術品を一般公開しており、県内初の私設美術館になっている。
日本画を中心としたコレクションで、シャガールやボナール等の洋画も収蔵しているそうだ。
北野美術館 公式HP(※駅からの距離は、若穂駅の方が近い。)

長野電鉄本線との接続駅の須坂駅に向かおう。
発車時刻の10分前には、地元の年配女性が4人やって来て、賑やかになる。
ホーロー製の柱看板も、今では、なかなか見られなくなったと感じる。

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グーグルマップの線路部分は、廃線の為に削除されています。
駅の所在地は正しいので、参考程度として下さい。

2016年1月13日再編集
2016年8月12日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: 長野電鉄屋代線1日目 20話

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