hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【155】遠州湖北と国鉄遺産を訪ねて、再訪。・・・天竜浜名湖鉄道(58・最終回)奥浜名湖観光 その3 奥浜名湖と舘山寺温泉  


途中、国道沿いの東都筑駅に立ち寄り、今旅の最後の締めとして、
浜名湖北東岸の温泉街・舘山寺温泉(かんざんじおんせん)に向かおう。



東名高速道路三ヶ日インターから東京方面に入る。
景色が良くて有名な、浜名湖サービスエリアにも寄りたいが、
時間が少し足りないので、今回はパスしよう。

浜名湖と引佐細江(いなさほそえ)を分ける長い浜名湖橋を渡り、10分程走る。
東隣の浜松西インターを降り、県道48号線の軽いワインディングを約20分走ると、温泉街に到着。
無料駐車場に駐車する。

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駐車場併設の観光協会案内所の前には、無料の足湯もある。

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この舘山寺温泉は、浜松中心部から北西に約13kmの浜名湖畔にある温泉街だ。
浜名湖の小さな支湾である内浦湾や、展望台のある大草山を擁した風光明媚な場所で、
遊園地である浜名湖パルパル、はままつフラワーパーク、浜松市動物園等の施設もある、
一大行楽地になっている。なお、此処までの鉄道は無く、浜松駅前からバス等で約40分かかる。

ちなみに、温泉名の舘山寺は、三方を浜名湖に囲まれた小さな半島部にある。
秋葉山秋葉寺(あきはさん・しょうようじ※)の末寺として、
平安時代初期の弘仁元年(810年)に空海(弘法大師)によって開基された、曹洞宗の寺院である。
この舘山寺温泉のシンボルになっている。

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(クリックすると、1,080*810pixelに拡大表示。431kbyte。)

先ずは、浜名湖の大パノラマで有名な大草山に行ってみよう。
駐車場を出て、ジェットコースターのレールを眺めながら、右手に歩いて行き、
舘山寺ロープウェイの駅に向かう。

徒歩3分程で駅に到着、二階に上がり、売店兼切符売り場で往復券(大人800円)を購入。
人気が全く無く、心配になる位に閑散なだが、隣の遊園地の浜名湖パルパルも休園日らしく、
スタッフも暇そうだ。

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アクリルガラスが大きい、濃いピンク色の派手なゴンドラに乗り込む。
発車のアナウンス後、遊園地の真上から湖上に進み、一気に登って行く。

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かんざんじロープウェイは、国内唯一の湖上を渡るロープウェイとして、
昭和35年(1960年)12月に開業した。
平成11年(1999年)4月に、ロープウェイ設備がリニューアルされ、
現在のロープウェイは、複線、ゴンドラ2基、長さ723.8m、高低差94.4m、支柱1基、
片道約4分になっていて、遠州鉄道グループの経営になっている。
舘山寺温泉郷かんざんじロープウェイ公式HP

山側の着駅は、浜名湖オルゴールミュージアムの建物に組み込まれており、
ミュージアムは有料であるが、建物屋上は無料展望台になっている。
長い階段を登り、風防室から出ると・・・
靄がかっているが、噂通りの大パノラマだ。
なお、この大草山の標高は、113mあり、360度の展望が楽しめる。

(左上)南西の湖西市・鷲津方。手前は、舘山寺の内浦湾と温泉街のホテル。
(右上)西の都筑・大崎半島方。大崎半島の向こう側は、猪鼻湖。

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(左下)北の寸座・気賀方。
    左手は、浜名湖かんざんじ荘と東名高速道路の浜名湖橋(全長603m)。
    橋から右手は、引佐細江(いなさほそえ)。
(右下)南東の庄内湖(浜名湖の支湖)・浜松中心方。低くなだらかな平地が広がる。

雄大な絶景に、のんびりとした気分になる。
丁度、湖面に航跡を描きながら、観光遊覧船が舘山寺港に帰って来る。
また、ロープウェイも10分毎に湖上空中を滑る様に行き来しており、
湖面からのゴンドラの高さは、約50mもあるそうだ。

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展望台には、記念花壇・浜名湖八景の第一景認定プレートと中央には電動カリヨンもあり、
1時間毎に時報演奏が鳴り響く。
ちなみに、カリヨンは、2オクターブ以上の音域がある組み鐘の楽器だ。

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日没の16時40分頃まで粘ったが、西空には雲が厚く出てしまい、
一面の綺麗な夕陽にはならなかった。
日中の晴れの日ならば、青い空と湖が、遠くまで見渡せると思う。

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そろそろ、ロープウェイの運行終了時間になるので、発駅に戻る事にする。
駐車場に戻る頃には、真っ暗になり、夕食を摂ってから、帰宅する事にしよう。

舘山寺街道の終点、小半島最奥部の舘山寺に向かう。
街道沿いには、商店や土産物店が軒を連ねているが、閉店時間が早い温泉街に人通りは無く、
何軒かの料理屋が開いているだけだ。

そして、突き当りの小さな鳥居の前を右折して、細い路地を行くと・・・
うなぎ湖畔食房「舘山寺園」がある。
うなぎ湖畔食房・舘山寺園公式HP

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玄関から中に入ると、高い吹き抜けで開放感があり、
木材をふんだんに使った暖かい印象の和風レストランである。
店の人から、好きな席で良いとの事で、湖側のテーブル席に座る。

此処に来たのは、実はお目当てがある・・・あの、牡蠣カバ丼だ。
今春、金指駅(かなさし-)に置いてあったパンフレットを見て、とても気になっていた。
早速、牡蠣カバ丼セット(小鉢・デザート付き、1,500円)と、
名物あさり汁(350円・単品注文は600円)を注文する。

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15分位で料理が出て来たので、早速、頂こう。
意外と、あっさりとした蒲焼味で、じわっと牡蠣の旨みが広がる。
鰻よりも油分がかなり少なく、牡蠣のあの独特な旨みを相殺しない様に、
甘みも控え目の味付けになっている様だ。
牡蠣の大きさは4cm、厚さは1cmもある特大サイズで、旨みがたっぷりある。
なお、牡蠣は一度ボイルをして味付けをしており、
トッピングの陳皮(ちんぴ/みかんの皮)が、酸味を適度に添えていて良い。

あさり汁も、黒胡麻色の超濃厚なコクのスープは、一口食べただけで体に染み渡る感じで、
滋養強壮にとても良さそうだ。

牡蠣カバ丼は、有名な鰻料理に並ぶ新しい名物料理として、
舘山寺温泉の料理人達が、研究開発した新ご当地グルメである。
今では、テレビや新聞でも紹介され、某ご当地グルメ選手権でも準優勝を受賞したそうだ。
町全体では、一日約800食が出る日もあるとの事。
なお、牡蠣のシーズンの関係で、11月中旬から3月中旬までの冬季限定提供となり、
舘山寺温泉の六店、浜松市西区の二店で提供されている。
浜名湖かんざんじ温泉観光協会公式HP・牡蠣カバ丼

1時間程、ゆっくりさせて貰った。
礼を言い、帰りは東名高速道路経由で、帰路に付く事にしよう。
本当は、温泉に寄りたいが、帰宅予定時間の都合で無理そうだ
次の機会に、温泉と舘山寺も見学したいと思う。

浜名湖かんざんじ温泉観光協会公式HP

◆天竜浜名湖鉄道秋再訪問(日帰り)乗車記録◆

下り列車3本、上り列車2本に乗車。路線バス1本も乗車(寸座駅前→浜名湖佐久米駅前)。

【駅訪問】
5駅(尾奈・寸座・都筑・知波田・東都筑)※東都筑駅は車で訪問。

【途中下車観光・観光】
4カ所(尾奈30分、寸座30分、猪鼻瀬戸1時間、舘山寺温泉3時間※夕食含む。)

【グルメ】
・ショップメイドパン3種&コーヒー(都筑駅・メイポップ、460円)
・牡蠣カバ丼(舘山寺温泉・舘山寺園、1,500円)
・あさり汁(舘山寺温泉・舘山寺園、350円)

【運賃】
1日フリーきっぷの「奥浜名湖満喫きっぷ」を利用。大人1,200円。

【旅程】
※自宅から知波田駅まで自家用車で向かう。

知波田0607 下り501列車・新所原行
0616
新所原0635 上り114列車・掛川行
0649
尾奈0808 下り305列車・新所原行 駅訪問・猪鼻湖見学
0825
新所原0834 上り122列車・掛川行
0910
寸座1002 遠鉄バス・三ヶ日行(路線バス・運賃140円) 駅訪問・寸座港訪問
1007
浜名湖佐久米1131 下り121列車・新所原行 駅訪問
1135
都筑1231 下り125列車・新所原行 駅訪問・昼食
1253
知波田

※午後は、自家用車で観光。そのまま帰宅。
知波田駅→猪鼻瀬戸→浜名湖レイクサイドウェイ→東都筑駅(見学)→
東名高速道路三ヶ日インター→東名高速道路浜松西インター→
舘山寺温泉→大草山(ロープウェイ往復・展望台)→夕食(舘山寺園)→
東名高速道路浜松西インター→東名高速道路→帰宅

自動車走行キロ541.3km、燃費12.0km/L、ガソリン代149円/Lより、
往復燃料代は6,721円(高速料金別途)。

(再訪編/天竜浜名湖鉄道編・終)



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(※)元々、寺として開基したと言われる。
後に、神仏や修験道が合わさった秋葉大権現として、民衆信仰を集めた。
しかし、明治政府の神仏分離令により、寺は破壊され廃れてしまったが、
地元の嘆願により、明治6年(1873年)秋葉神社として再興、
明治13年(1880年)に、秋葉山秋寺(あきはさん・しょうようじ)が再興した。
現在、秋葉山には、秋葉神社と秋葉寺が別々にある。

【取材日】2011年3月31日・4月1日・11月30日
【カメラ】PENTAX Optio S10

2015年12月1日再編集
2016年7月29日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: 天竜浜名湖鉄道再訪編 13話

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