hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【153】遠州湖北と国鉄遺産を訪ねて、再訪。・・・天竜浜名湖鉄道(56)奥浜名湖観光 その1 猪鼻瀬戸  


昼過ぎに、車を置いておいた知波田駅(ちばた-)に戻り、午後は車で浜名湖観光だ。
先ずは、猪鼻湖(いのはなこ)と浜名湖の接続口の猪鼻瀬戸(いのはなせと)に、行ってみよう。



駅前駐車場から車を出し、知波田駅から国道301号線を三ヶ日方面に北上する。
浜名湖とその支湾の松見ヶ浦を眺める事が出来る風光明媚な区間になっており、
脇見運転に注意して、運転しよう。
ちなみに、天浜線は湖畔沿いの山の裏手から、利木峠を越えるルートになっている。

約5km・10分で、猪鼻瀬戸に到着。
赤い大橋を渡った先の無料観光駐車場に車を駐めて、下車観光しよう。
また、天浜線の尾奈駅からも、約1.5km・徒歩20分で、訪問する事も出来る。

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(大きな観光看板。上が南の浜名湖、下が北の猪鼻湖。看板の右手から赤橋を渡って来た。)

駐車場横には、浜名湖遊覧船の乗り場である瀬戸港とビルが建っている。
今は、静かな観光港だが、かつては、浜名湖沿岸の町々を結ぶ巡航船(定期航路)の
重要な中継港として賑わったそうだ。

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(瀬戸港。)

駐車場からは、浜名湖唯一の島である、無人島の礫島(つぶてじま)が見える。
島の北岸に桟橋があり、地元の礫石神社(つぶていし-)の別宮・神明宮が、鎮座している神の島だ。
ちなみに、島の大きさは約2km²しかない。

礫石神社の本宮は大崎半島中央部にあり、才色兼備と言われる女神・弁財天こと、
市杵島姫命(イチキシマヒメ)を祀っている。
由縁は、江戸時代初期、神の島として有名な琵琶湖の竹生島より迎えられ、
水の神、海上交通の神として信仰を集め、毎年7月の例祭では、華やかな船屋台が出るとの事。
マピオン電子地図(三ケ日町大崎・礫石神社本宮)

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(礫島。)



車を降り、コンクリート護岸で整備された湖畔に沿って、北側に歩いて行く。
湖に面して、昭和風の旅館等が何軒かあるが、細々と営業している感じだ。

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(湖畔道路と本城山。)

先程、走って来た国道が対岸に見える。
この付近は、本城山と横山が東西に連なって屏風の様に湖岸まで迫っている為、
古来からの浜名湖西岸交通の難所になっているそうだ。

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(横山。左手が知波田方になる。)

正面に見える本城山(標高136m)は、湖近くまで迫り出し、南方の展望が良い事から、
南北朝時代、三ヶ日にあった南朝側の千頭峯城(せんとうがみねじょう※1)の
出城兼東海道監視所として、尾奈砦(おなとりで)が築かれていた。
金指駅(かなさしえき)の北にある井伊谷(いいのや)の土豪・井伊氏(※2)が、
南朝・後醍醐天皇の皇子・宗良親王(むねよししんのう※3)を庇護した事から、
遠江は南朝側が優勢な土地だったが、足利尊氏の北朝軍に陥落されたそうだ。


(国土地理院国土電子Web/猪鼻瀬戸・本城山。)

猪鼻瀬戸は、猪鼻湖で一番風光明媚な場所として有名である。
浜名湖と猪鼻湖は、幅75mの狭い水道で結ばれており、
この湖畔道路を歩いて行くと、ふたつの大きな橋が架かっている。

南側の新瀬戸橋【赤色マーカー】(全長104m・昭和43年架橋)は、現在のメイン橋になっている。
アーチ橋の一種のローゼ橋と言う、シンプルで、美しいシルエットの赤い鉄橋だ。

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(新瀬戸橋。)

新瀬戸橋の北側には、銀色の鉄製吊り橋の旧橋・瀬戸橋【銀色マーカー】がある。
昭和30年(1955年)竣工、全長約125m、一車線交互通行になっており、
主に地元の人達が使っている様だ。

この猪鼻瀬戸は幅が大変狭く、水深は16mと、猪鼻湖で一番深くなっている。
浜名湖は太平洋と繋がっており、海の干潮で湖面水位が変わるので、
莫大な湖水が、この狭い水道を行き来する為にえぐられたのだろう。

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(旧瀬戸橋。)

このふたつの鉄橋の間には、うなぎ料理の地元有名店「勝美」がある。
気賀駅のラーメン屋で食べた、あの「うなぎ焼きおにぎり」の本店だ。
浜名湖うなぎ処・勝美公式HP

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(うなぎ料理店勝海三ヶ日本店。)

旧瀬戸橋に向かう登り坂を行くと旧道に接続し、横断した先に渚の道がある。
一番奥に鳥居が見えるので、橋横の急階段を降りて、行ってみよう。

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(※1)三ヶ日内陸部にある山城。井伊氏の城で、重臣の奥山氏が守護していた。
(※2)井伊氏は、後の徳川四天王・井伊直政を輩出した、江戸大老家の名家。
(※3)後醍醐天皇の皇子。1311年生-1385年没。井伊谷の神社・井伊谷宮で祀る。

2016年1月12日再編集
2016年7月29日再編集(記事分割・文体変更・文章追加・画像整理)

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category: 天竜浜名湖鉄道再訪編 13話

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