hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【150】遠州湖北と国鉄遺産を訪ねて、再訪。・・・天竜浜名湖鉄道(53)都筑駅 前半の部  




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【停車駅】 】【→主なトンネル
浜名湖佐久米1131==】【=東都筑===1135都筑
下り121列車・普通新所原行(H2108・単行)
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浜名湖佐久米駅11時31分発の下り121列車・新所原行きに乗車し、都筑駅(つずき-)を目指そう。
平成15年(2003年)導入の三次車・TH2108に乗車。
10人位の乗客は、ローカル線らしいのんびりとした雰囲気の中、思い思いに過ごしている。

東名高速道路の巨大な高架橋下と踏切を通過すると、直ぐに、25‰の急坂の大カーブを登って行く。
線路の左右には、荒地が広がり、ススキの穂がたなびいている。
(上写真は、当列車最後尾からの後方風景。下写真は、上り列車最後尾から三ヶ日方。)

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(東名高速道路の巨大な高架橋。当列車最後尾からの後方風景。)

急坂を登り切り、勾配が緩やかになると、短いトンネルに突入し、その先のある東都筑駅に停車する。
この先の高速道路に接続している県道橋を潜ると、下り坂を軽快に降って、都筑駅に到着する。
駅間距離が短い為、浜名湖佐久米駅からは2.6kmしかなく、所要時間は4分だ。

この都筑駅のホームは、全く嵩上げがされておらず、
気動車のステップよりも、一段低い客車ホームなので、大きな段差がある。

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(都筑駅1番線に到着する。)
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(木製の駅名標。国鉄時代のものと思われる。)

この都筑駅は、昭和13年(1938年)の国鉄二俣西線延伸開通時に開業した古い駅で、
現在は、中型駅舎のある終日無人駅になっている。
起点の掛川駅から30駅目、53.3km地点、所要時間約1時間40分、
所在地は浜松市北区三ヶ日町都筑、標高6mである。

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(都筑駅ホームと改札。)

この町は、猪鼻湖(いのはなこ)に東側から注ぐ、都筑大谷川沿いに発達している。
逆L字に流れる川の下流左岸の高台には、国道と住宅地が集まり、
上流と下流右岸は田畑や果樹園が広がり、東名高速道路が通っている。
現在は、三ヶ日インターも置かれ、奥浜名湖エリアの玄関口でもある。
なお、地名の由来は、近くの川の水害防止の土手を、「つづき」と言った事からだそうだ。


(国土地理院国土電子Web・都筑駅。)

また、戦国時代までは、この一帯を治めていた浜名氏の居城であった遠江佐久城が、
都筑南の半島部の大崎に築城されていた。
江戸時代には、三ヶ日インター付近に陣屋や代官所も置かれていたそうだ。
マピオン電子地図(三ヶ日大崎・遠江佐久城址)

国鉄時代は、二面二線の列車交換可能駅だったそうだが、設備は廃止されて、
元1番線が、単式ホームとして使われている。

長いホームは、旅客上屋のあるホーム西側が乗降に使われており、東側は昔のままの盛土ホームだ。
ホームの高さも、低い客車ホームのままなので、
天浜線の駅の中でも、開業当時のホームの原型を残していると言える。

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東側の天竜二俣方は、東都筑駅から、線路の両側の雑木林が生い茂る中を、快走する。
周辺には住宅や田畑も多いが、木々で隠れてしまい、展望はあまり良くない。
なお、向こうの線路に不自然なカーブがあるが、ポイントが外された跡である。

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(天竜二俣方。)

西側の新所原方は、緩やかな下り坂が続き、この先500m程行くと、猪鼻湖畔に出る。
左手南側には、行き止まりの切り欠けがあり、貨物側線と貨物ホームの跡らしいが、
現在は、自転車置場と平屋の公民館が建っています。

なお、この駅の貨物取扱は、昭和37年(1962年)8月に廃止され、
昭和45年(1970年)6月に、鉄道小荷物取扱の廃止と無人駅化がされている。

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(新所原方。)
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(貨物ホームと貨物側線跡。)

また、北側には、ホームの一部も残っていて、現在は、畑になっている。
スロープ部がずれている事から、相対式ではなく、千鳥式だった可能性がある。

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(廃止された旧2番線ホーム跡。)

ホーム向かいにはポイント跡も残り、草むらの中にも、レールが今も・・・。
列車交換設備の複線区間の中に、ポイントは不自然なので、
廃止後に、側線として設置されたのかもしれない。
国鉄時代末期には、向かいの2番線ホームは、既に使われていなかったらしい。

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(ホーム向かいのポイント跡。)
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(草むらの中にも、レールが残る。)

この駅の旅客上屋は、屋根裏にモルタルが塗り込まれており、駅舎と一体化している。
屋根の傾斜は無く、線路側にスラント(傾斜角)があるのが特徴だ。
丸い金網部分が所々に付いているが、内部が空洞なので、換気口と思われる。

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(旅客上屋下。)
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(換気口。)



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2015年12月1日再編集
2016年7月28日再編集(文体変更・文章講座・画像整理)

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category: 天竜浜名湖鉄道再訪編 13話

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