hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【139】遠州湖北を訪ねて・・・天竜浜名湖鉄道(42)車窓編 その4 寸座駅から、三ヶ日駅へ。  




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【停車駅】青→文化財駅、◎→列車交換可能駅、〓→主な鉄橋、】【→主なトンネル
寸座1626=】【==浜名湖佐久米=】【=東都筑=都筑==】【==1636三ヶ日
下り333列車・普通新所原行(TH2114・単行)
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寸座駅(すんざ-)は、登り勾配の途中駅なので、後退しない様に坂道発進をする。
右カーブを登りながら、直ぐに、寸座峠(標高26m)を潜るトンネルに入る。

トンネル内のサミットを越えると、長い下り勾配になり、
坂を降り切ると、左手は雑木林が広がり、護岸端のコンクリートに沿って走る。
そして、右手から国道、左手から東名高速道路が近づくと・・・
天神山(標高88m)の南麓にある浜名湖佐久米駅(はまなこさくめ-)に到着する。

最も湖畔に近い天浜線の駅としても有名で、良く紹介されている。
しかし、目の前に、東名高速道路の橋脚があるのが、残念である。
また、駅前には、牛の形のトイレがある事でも有名だ。
天竜浜名湖鉄道公式HP内「路線と駅・浜名湖佐久米駅」

護岸真横の緩くカーブした盛土の単式ホームに、片傾斜のストレート屋根、
コンクリート造りの白い駅舎が特徴の小さな無人駅である。
また、喫茶店「かとれあ」が、駅テナントで入っており、
自家製カレーやサイホン式の美味しいコーヒーを、湖を見ながら、ゆっくりと頂けるそうだ。
天竜浜名湖鉄道公式HP内「観光スポット・かとれあ/浜名湖佐久米駅」

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(浜名湖佐久米駅と東名高速道路。昔は、渡り船の乗り場もあったそうだ。)

国鉄二俣西線延伸開通時の昭和13年(1938年)4月開業の古い駅で、
起点の掛川駅から50.7km地点、所要時間は約1時間35分になる。
青々とした湖面は静かに佇み、小さな入り江にもなっているので、
2-3隻のボートも片隅に係留されている。
また、冬場、沢山のカモメ達がこの駅に来訪する事も、名物になっている。

浜名湖佐久米駅を発車すると、東名高速道路上下線の巨大な橋桁をアンダーパスし、
湖と別れて、木々が鬱蒼と生い茂った内陸部に入って行く。

次の東都筑駅までは、駅間距離は1.2kmと短いが、
大きな右カーブの長い登り急勾配に挑み、佐久米峠を越える。
実は、峠の標高は20m位しかなく、駅付近からは10m位の高低差であるが、
距離が短いので、かなりの急坂に見える。
国土地理院国土電子Web(佐久米峠付近)

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(東名高速道路高架下から、浜名湖南方を望む。)
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(列車最後尾から浜名湖佐久米駅方。赤い橋脚は東名高速道路。同年秋再訪問時に撮影。)

急坂を登り切った辺りと思われる付近まで来ると・・・
浜名湖佐久米駅の北に聳える、天神山の西麓を潜る短いトンネルに入る。
トンネルを抜けると、そのまま緩い勾配を少し上がり、
国道沿いの集落東端駅である東都筑駅(ひがしつづき-)に到着。
ホーム上に、大きな52kmポストがある棒線駅で、
ブロック造りの待合室が、他の駅と違う雰囲気を醸し出している。

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(東都筑駅とブロック待合室。)

この駅は、国鉄二俣線時代の昭和28年(1953年)7月に追加設置された駅で、
駅周辺は商店やコンビニもあり、意外と乗降がある。
駅前には、蜜柑スタイルの名物トイレがある。
天竜浜名湖鉄道公式HP内「路線と駅・東都筑駅」

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東都筑駅を発車、1.4km隣の都筑駅を目指す。
駅から400m先の県道橋が上に架かっている場所まで、登り勾配になるが、
その先は長い下り坂になって、軽快に降って行く。

また、線路南側の国道沿いに町が、北側に高速道路と田圃が広がっているが、
線路両際は背高い雑木が多く、その様子があまり見えない。
なお、この区間の北側に、東名高速道路の三ヶ日(みっかび)インターがある。

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(朝の新所原駅行き列車で撮影。)
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(東都筑駅から都筑駅間の長い下り勾配を快走する。)

この都筑は、内陸部であるが、浜名湖の支湖である猪鼻湖(いのはなこ)に東側から注ぐ、
都筑大谷川沿いに発達した町で、意外と家々も多い。
川は逆L字に流れており、下流左岸は住宅地、下流右岸と上流は、田畑や果樹園になっている。
江戸時代には、三ヶ日インター北付近に、陣屋や代官所も置かれていたそうだ。
また、戦国時代までは、都筑南の大半島部の大崎に遠江佐久城が築城され、
この一帯を治めていた浜名氏の居城であった。
・国土地理院国土電子Web(三ヶ日インター付近)
・マピオン電子地図(三ヶ日大崎・佐久城址)

約2分で、都筑駅(つずき-)に到着し、直ぐに発車する。
この駅は、国鉄二俣西線延伸開通時の昭和13年(1938年)4月開業、
起点の掛川駅から53.3km地点、所要時間は約1時間40分になる。
天竜浜名湖鉄道公式HP内「路線と駅・都筑駅」

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ホーム側は、西気賀駅と似た駅舎で、古い木製駅名標が掛かっている。
元は、列車交換可能駅として、相対式二面二線と貨物側線が有ったそうだが、
今では、草に隠れたレールがそっと見えるだけで、その面影も無くなっている。
駅前には、象の形をした名物トイレがある。

また、手作りパン屋の「メイポップ」が、テナントで入っている。
イートインも出来るそうなので、昼食や休憩に良いだろう。
天竜浜名湖鉄道公式HP内「路線と駅・メイポップ/都筑駅」

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(都筑駅ホーム。)

三ヶ日に近づくにつれて、沿線の山の斜面には、蜜柑畑が多くなって来る。
更に土手を降りて、左右の視界が開け、600m先の老人ホームの裏を通ると、
浜名湖の支湖である猪鼻湖の空と同じ青々とした湖面が、左窓に突然飛び込む。

この54kmポスト付近は、天浜線内でも大変良い景色であるが、
その距離は300m程と短い為、通過はあっと言う間だ。
再び、11‰の登り勾配になり、大明神山麓の津々崎トンネルに入って行く。
マピオン電子地図(天竜浜名湖鉄道・54kmポスト付近・1/21,000)

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(54kmポスト付近から、津々崎と猪鼻湖西岸を望む。)

津々崎トンネルを抜け、住宅が多い中の長い下り勾配を降りると、
湖とヨットハーバーが再び見えて、大きく左カーブする。

左カーブ付近から見える、大きな白い建物は、浜名湖レークサイドプラザである。
三ヶ日温泉、ホテル、レストラン、ショップ、アミューズメント等が集まった、
総合リゾート施設になっている。景色も素晴らしいので、一度、ゆっくりしたいものだ。
浜名湖レークサイドプラザ公式HP

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(ヨットハーバーが見える。)
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(左カーブ付近から、猪鼻湖南方を望む。)

そのまま、湖畔堤防上の線路から短いプレートガーター鉄橋を渡ると、
天浜線最西の主要駅の三ヶ日駅(みっかび-)に到着する。

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(三ヶ日駅。)



相互リンクさせて頂いております、しなの7号さんが、
この佐久米峠の急坂を登る、国鉄型気動車キハ20系の写真をブログで公開されています。
是非、ご覧下さい。当時とは、あまり変わっていない様子です。
「昭和の鉄道員ブログ」【215】国鉄二俣線を走っていた車両たち(2011-10-31)



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線路撮影は、上り掛川行き列車から、後方の新所原方を撮影。

2016年1月11日再編集
2016年7月23日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: 天竜浜名湖鉄道2日目 22話

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