hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【136】遠州湖北と国鉄遺産を訪ねて・・・天竜浜名湖鉄道(39)車窓編 その1 天竜二俣駅から、フルーツパーク駅へ。  


天竜二俣運転区の見学ツアーも終わり、天竜二俣駅まで戻る。
上下列車が、直ぐに接続するので、大半の見学者は列車に急いで乗車して行く。

時間に余裕がある見学者の数人は、案内役の女性駅員K氏の案内で、
旅客上屋の古レール等の解説を聞きながら、ホームでのオプション見学会になる。
その見学会も終了して、その人達も引き上げるが、自分は引き続き見学しているので、
「ゆっくり、見て行って下さい。」と、K氏から声を掛けられ、
「一時間位、見ていきます。」と伝え、会釈する。

屋根下を歩いたり、ベンチに座ってみたり・・・
誰も居ない、静かで、趣きのある木造旅客上屋をひとり見るのも、とても贅沢な一刻だ。

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(天竜二俣駅2・3番線ホームから。)

ゆっくりと見学をした後は、駅待合室に戻ろう。
また、昨日からチャレンジしている、駅スタンプラリーも完了しているので、
台紙を出札口に提出すると・・・。

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非売品の天浜線ロゴ入り三色ボールペンを、記念品に頂く。
台紙も記念に貰えるので、文化財駅の全駅訪問の証明にもなる。
なお、文化財駅スタンプラリーは、今年いっぱいまでの開催との事だ。

一度、駅を出て、東隣にあるコンビニエンスストアに行き、
飲料等とパンを購入し、直ぐに戻る。
このコンビニでは、美味しい自家製ベーカリーやイートインコーナーもあり、とても便利だ。

時刻は15時30分前。西陽の風情が出て来たが、まだ、十分に明るい。
改札口のK氏に、「また来年、来ます。」と挨拶をし、下りホームに向かう。
今度の下り列車は、15時41分当駅始発の新所原行きになる。
この列車に乗り、終点の新所原まで、本来の乗り鉄の旅を楽しむ事にしよう。

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(新所原行きに、次々と乗客が乗り込む。)

下り3番線には、一番の新車であるTH2114が入線して待っており、
乗客も次々と、乗り込んで来る。

暫くすると、右隣の2番線に、掛川からやって来た下り233列車のTH2113が到着。
233列車は天竜二俣止まりなので、この駅で乗客の殆どが下車と思いきや、
沢山の乗客が乗り継いで来て、乗客は三十人位と賑やかになる。
そして、運転士がエンジンを始動させて、旅の始まる前の心躍る感覚が、いよいよと高まって来る。



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【停車駅】青→文化財駅 ◎→列車交換可能駅、〓→主な鉄橋、】【→主なトンネル
天竜二俣◎1541=〓=二俣本町=】【=〓〓〓=西鹿島==岩水寺==1551宮口
       (↑二俣川橋梁)   (↑天竜川橋梁)
下り333列車・普通新所原行(TH2114・単行)
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上り136列車・掛川行きTH2104も到着して、列車交換になる。
お互いに、「フィー」と懐かしい感じの空気式汽笛を、構内に大きく鳴り響かせ、
ディーゼルエンジン音の轟と共に、定刻に発車する。
名残惜しいが、天竜二俣駅とも、お別れになる。

デッキガーターの二俣川橋梁、その先の二俣本町駅に停まり、
鳥羽山トンネルを抜けて、勢いを付けて築堤に登ると、そのまま天竜川の大鉄橋を渡る。
今日も、青々とした、たっぷりな水量が悠々と流れている。
なお、この付近の天竜川の水深は、通常で約6mもあるそうだ。

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(鳥羽山トンネル新所原方。)
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(天竜川橋梁を渡る。)
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(天竜川下流方を望む。)

ガラガラと大きな鉄の音とエンジン音を反響させながら、
長さ403mの大鉄橋をあっという間に渡り切り、堤防部から急坂を降ると、
所要時間5分で、遠州鉄道接続駅である西鹿島駅に到着。
二十人近く下車してしまい、車内は十人位になってしまう。
乗客の大半は、浜松方面に出る人達だった様で、拍子抜けな感じだ。

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(西鹿島駅天浜線ホーム。遠州鉄道ホームは、別の場所にある。)
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(遠州鉄道の電留線。)

西鹿島駅からは、右カーブの後、直線の緩やかな登り勾配の雑木林の中を足早に走り、
昨日立ち寄った岩水寺駅、天浜線を東西に分ける東側の宮口駅に到着する。
ここから、天浜線を東西に分ける峠越え区間が始まる。

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(西鹿島駅から岩水寺駅間は、雑木林の中を真っ直ぐに走る。)



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【停車駅】青→文化財駅 ◎→列車交換可能駅、】【→主なトンネル
宮口◎==】【==】【==フルーツパーク
   (山中行路・峠あり)
下り333列車・普通掛川行(TH2114・単行)
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宮口駅では、上り列車との列車交換は無く、1分程度停車しただけで、直ぐに発車する。
長い構内の直線を使って、助走をつけ、県道踏切を越えると、登り急勾配が始まる。
ちなみに、隣の駅までは3.9kmあり、天浜線内では二番目に長い駅間区間になっている。

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(宮口駅から見る急勾配。朝の列車の撮影。)

サミットは、山の東寄り一本目のトンネル内にあり、一気に急坂を登って行く。
なお、宮口駅の標高約45mであるが、このトンネル入口付近は約90mあるので、
かなりの急勾配になっている。宮口駅ホームから見ても、その傾斜がはっきりと判る。

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(宮口駅からの急勾配を登る。)

馬力のある新型軽快気動車だが、エンジン音と振動も大きくなり、少し苦しそうに登る。
それでも、この軽快気動車のウエイトレシオを、国鉄型車両と比較すると・・・
現在の天浜線の気動車は、自重30t・馬力350馬力なので、85.7kg/馬力、
国鉄型キハ20系気動車は、自重32t・馬力180馬力なので、177.8kg/馬力、
蒸機機関車時代は、旧型客車2-4両を牽引として、C58形蒸気機関車自重100t・
旧型客車編成自重66-132t(オハ35系・一両約33t)・機関車馬力1,100馬力なので、
150.9-210.9kg/馬力となる(石炭と水の半載時は、+10kg位になる)。
今の気動車でさえ、この坂をやや苦しそうに時速40kmで登るので、
特に蒸気機関車時代、この坂は相当の難所だったと思われる。
(※燃料や水、乗員・乗客の重さは、無視して計算。)

長さ400m弱の一つ目のトンネル内のサミットを越えると、下り勾配になり、
木々が生い茂った林の中を、少しずつ降って行く。
進行方向の右手には、池がある様だが、木々に隠れて見えない。

トンネルの西側は、山の斜面が緩やかになり、
急カーブも少なく、山中の長い下り勾配を走っている感じである。

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(宮口駅からフルーツパーク駅間の深い山中を走る。)



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☆印は、上り掛川行き列車から、後方の新所原方を撮影。

2016年1月7日再編集
2016年7月22日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: 天竜浜名湖鉄道2日目 22話

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