hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【115】遠州湖北と国鉄遺産を訪ねて・・・天竜浜名湖鉄道(18)天竜二俣駅下車観光[その3]諏訪神社・旧二俣町役場・旧市街地  




清瀧寺【赤色マーカー】の崖下には、小池と小さな祠が祀られ、水汲み櫓がある。
武田軍が二俣城攻めの際、城の水を断つ為、天竜川に筏を流して破壊したと言う
二俣城の井戸櫓を復元しているそうだ。下から見上げると、かなりの高さがある。

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(清瀧寺下の池。)
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(復元された水汲み櫓を見上げる。)

小池の横の杉が聳える高台には、諏訪神社【鳥居マーカー】も鎮座している。
案内板を見ると、創祀年は不明との事だが、鎌倉幕府開府直前の文治二年(1186年)に、
遠江守護職の安田義定(国守/当時の知事に相当)が、参拝した記録があるそうだ。

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(諏訪神社。)

諏訪神社の前には、旧・二俣町役場【青色マーカー】があり、
平成15年(2003年)に国登録有形文化財になっている(※)。
実は、この浜松市天竜区は、自動車メーカーのホンダ創業者・本田宗一郎氏の故郷であり、
現在、本田宗一郎ものづくり伝承館として、一般公開されている。

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(旧二俣町役場。)
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(正面玄関。)

文化財指定ながら、新しい建物であるが、平成21年(2009年)に全面改修され、
翌年の平成22年(2010年)3月に、伝承館がオープンしている。
なお、屋根や外観は、当時のままの復原になっている。

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(国登録有形文化財の案内板。)

◆国登録有形文化財リスト「浜松市天竜区旧二俣町役場」◆
所在地静岡県浜松市天竜区二俣町二俣1112番地
登録日平成15年(2003年)1月31日
登録番号22-0090
年代昭和11年(1936年)建築、平成21年(2009年)改修。
構造形式木造二階建、瓦葺、建築面積237㎡
特記木造二階建,寄棟造,桟瓦葺の役所庁舎。
外観は四隅の柱型と一階の壁面をスクラッチタイル張とし,
縦長の上下窓を並べ、正面にやや縦長の車寄せを付ける。
地元の大工本島亥三郎の作品で,長年市民に親しまれてきた建築である。
現在は「本田宗一郎ものづくり伝承館」として一般公開している。
※文化庁公式HPから抜粋、編集。

館内に入ってみよう。
本田宗一郎氏の経歴、ホンダの歴史と当時の写真、クラシックバイク等の展示があり、
ホンダバイクファンにとっては、垂涎の展示だ。
館内には、熱心なホンダバイクファンと思われる人達も、何人か訪れている。
一階は常設展示室、二階は会議室で、時々、本田宗一郎氏に関する講演会等を開催している。

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(メイン展示ホール。)

バイクの実物展示は・・・
・ホンダC型、昭和24年(1949年)製、排気量96cc(写真手前)。
・ホンダカブF型、昭和27年(1952年)製、排気量50cc(写真左奥通路)。
・ホンダスーパーカブ(C100)、昭和33年(1958年)製、排気量49cc(写真右奥)。
の三車種の貴重なバイクが展示されている。
なお、カブF型は、自転車の後輪にそのままエンジンをつけた原付自転車の原形と言え、
ホンダC型は、ホンダ初の本格モーターバイクとの事で、エンジンも起動するそうだ。
バイクに特に詳しくない人でも、見ると驚く。
本田宗一郎ものづくり伝承館公式HP



旧・二俣町役場こと、本田宗一郎ものづくり伝承館から、旧市街地を横断し、
中心部の旧・秋葉街道【カメラマーカーの通り】の方に行ってみよう。
この付近は、二俣城の城下になり、城下町の区割りが残っている。
大部分の民家は、建て替えられているが、古い土蔵も所々に見られる。

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(住宅地の中にある古い土蔵群。)

この二俣町は、天竜川と二俣川の挟まれた狭い平地に、南北に長く発達している町である。
中心部には、南北貫く三つの道路があり、一番西の旧二俣町役場前の通り、
銀行や商店街がある真ん中の通りは、バス通りでもある旧・秋葉街道の「クローバー通り」、
一番東側の二俣川沿いの国道152号線バイパスがあり、車の通行が主になっている。
また、二俣の地名の由来は、道の二股と言う事ではなく、
二俣町の対岸にある阿多古川(あたごがわ)の二股のデルタ地帯が、由来になっている。
国土地理院国土電子Web(阿多古川・天竜川合流地点)

旧・秋葉街道「クローバー通り」に出ると、昭和の商店が残る懐かしい商店街や
土蔵や豪快な三階建て木造の古い旅館もあり、路線バスも走るので、人通りも若干ある。
なお、この通りの最奥部に天竜区役所があり、駅からはかなり遠くなっている。
この通りの最も栄えた場所は、地元ショッピングセンターの天竜ファミリータウン周辺に
なっており、古い旅館や商店が建ち並び、バス停も設けられている。

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(クローバー通りの池清横にある大土蔵。)
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(天竜ファミリータウン向かいの豪快な三階建の海老屋旅館。)


(グーグルマップストリートビュー・旧秋葉街道入口【カメラマーカー南】。)

一番東側の二俣川沿いの国道152号線バイパスに出ると、
対岸に栄林寺【万字マーカー】が見える。二俣川を渡って、行ってみよう。

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(二俣川沿いにある栄林寺。)



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(※)旧二俣町役場について
旧二俣町役場は老朽化で、庁舎としての利用(以前は天竜市消費者センター)や
一般公開も危険になった為、柱から外壁、窓に至るまで、忠実に新たに建て直されている。
なお、以前の建物と同様に二階建ての木造建築になっており、
エレベーターやバリアフリー化は現代の要望に合わせて追加設置された。
国登録有形文化財の指定も、そのまま継続になっているとの事。

【謝意】
NPO法人・本田宗一郎夢未来想造倶楽部事務局様、
掲載許可を頂きましてありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

浜松市天竜区役所まちづくり推進課さま、旧二俣町役場の詳細についてご教授を頂き、
ありがとうございます。厚く御礼申し上げます。

2016年1月5日再編集
2016年7月20日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: 天竜浜名湖鉄道1日目 23話

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