hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【112】遠州湖北と国鉄遺産を訪ねて・・・天竜浜名湖鉄道(15)天竜二俣駅[その3]木造駅舎と機関車公園  


改札を通って、駅舎内に入ってみよう。
先程の改札の中年女性駅員氏に、撮影見学のお礼を言おう。

改札口は、金属製のラッチに交換されている。
待合室の広さは30畳位もあり、白壁に黒の角材の天井板が無い吹き抜けの船底天井で、
屋根の傾斜がそのまま見られる。
大きなタペストリーや、登録有形文化財の案内パネル等も、設置されている。

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(改札と待合室。)
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(国登録有形文化財の案内パネル。)
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(大型タペストリー。国鉄C58形蒸気機関車の勇姿が大きく掲示されている。)

出札口が、改札横に飛び出した構造は、他の天浜線の駅と同じだ。
以前の待合室内は、原形を留めていなかったそうだが、
文化財に指定される折、駅舎外観と共に復原改装されたそうだ。
また、出札口では硬券切符も数種類扱っているので、訪問記念にも最適だ。

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(改札口周辺。鉄道手小荷物窓口跡は、観光案内所になっている。)
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(改札からのホーム。前年4月に撮影。)
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(駅出入口。)

駅前に出てみよう。
広い歩道と大きなロータリーがあり、ローカル線でも規模が大きく、中核駅らしい雰囲気である。
西側から、待合室、駅事務室と並んでおり、入口横にラーメン屋が入っている。

平屋建て、総瓦葺の大きな木造駅舎は、登録有形文化財になっている。
昭和後期に改装され、テナントが入店している為、窓などは交換されているが、
同時に開業した遠江一宮駅の駅舎に似ており、外壁が縦板であるのが特徴だ。

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(天竜二俣駅。)

駅舎本屋東側の寄棟部には、天竜浜名湖鉄道の本社が入っている。
こちらの屋根は、段差と車寄せがある。

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(天竜浜名湖鉄道本社。)

◆国登録有形文化財リスト「天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅本屋」◆
所在地静岡県浜松市天竜区二俣町阿蔵字札木114-2
登録日平成23年(2011年)1月26日
登録番号22-0162
年代昭和15年(1940年)1月、
昭和41年(1966年)〜平成元年(1989年)改修
構造形式木造平屋建、瓦葺、建築面積460㎡
特記桁行20m、梁間13m、木造平屋建、東西棟の切妻造桟瓦葺で、
正背面を吹き放つ。
西側を待合室、東側を事務室とする。外壁は竪板張で、煉瓦積基礎。
吹放ちの深い軒が単調な外観に陰影を与える。
※文化庁公式HPから抜粋、編集。

西側の公衆トイレ前には、腕木式信号機が静態保存されている。
左は、主本線用出発信号機で、レンズは赤と青、腕木までの高さは約5.8m、
右は、遠方信号機で、レンズは黄と青、腕木までの高さは約7.0mになる。
間近で見ると、とても高く、腕木もかなり大きい。

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(静態保存されている腕木式信号機。)



また、駅前ロータリー向こうの道路際には、機関車公園と言うミニ公園があり、
国鉄中型テンダー式C58形蒸気機関車が静態保存されている。
旧国鉄二俣線で最後の活躍した遠江二俣機関区所属の389号機であるが、
塗装の剥離、悪戯や部品の盗難も見られ、大変残念だ。

昭和21年(1946年)7月24日製造、メーカーは汽車會社、製造番号はNo.2525になり、
C58戦後型の船底テンダー仕様になっている。
前後左右の赤ナンバープレートや製造銘板は、幸いにも、全て付いている。

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(県道に平行して、置かれている。)
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(赤ナンバープレートと銘板類。)

北海道函館本線の稲穂機関区に初配置され、その後は、北海道内の機関区を幾つか転属し、
そして、本州に渡って、高山本線の高山機関区で長らく活躍した。
同線のSLさよなら列車を牽引した後、昭和44年(1969年)10月に遠江二俣機関区に転入し、
二俣線のDE10形による動力近代化の為、昭和46年(1971年)3月31日に廃車されている。
廃止時の走行キロは、15万5,487㎞であった。

なお、遠江二俣機関区に最後まで残っていた蒸気機関車は、C58形のみの合計8両だった。
南九州や東北等に6両が転出、この389号機とさよなら列車を牽引した200号機の
合計2両が廃車になっている。
この389号機は地元小中学生の教材として、当時の天竜市に貸与され、現在は浜松市が管理している。

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(機関車前部。前照灯と煙室扉ハンドルが破損盗難されている。)
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(機関車後部。船底型の形が良く判る。)



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2016年1月5日再編集
2016年7月19日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: 天竜浜名湖鉄道1日目 23話

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