hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【97】木造レトロ駅めぐり・・・大井川鐵道2011(14・最終回)川根温泉笹間渡駅 後半の部&金谷駅へ。  


川根温泉笹間渡駅は、県道から高い位置にあり、少し広い駅前広場がある。
県道からの入口横には、古い商店や民宿が数軒並んでおり、県道向かいに花桃の並木がある。



(駅前の花桃並木。)

金谷方の川根温泉と鉄橋の方に行ってみよう。
この温泉は、平成7年(1995年)、笹間渡温泉茶里夢の泉としてオープンし、
3年後の平成10年(1998年)に、川根温泉ふれあいの泉としてリニューアルしている。
それに合わせて、駅から連絡歩道が整備されてたそうだ。
また、駅舎にテナントが入り、ホームの改修と延長がされている。


(川根温泉への連絡歩道。線路に沿って、伸びている。)

(連絡道は、陽が良く当たる為か、蜜柑や枝垂れ桜が早々と咲いている。)

舗装された歩道を数分歩くと、道の駅併設の川根温泉ふれあいの泉に到着する。
平成6年(1994年)から自噴し、湧出温度49.0℃・水素イオン濃度ph7.9(ほぼ中性)の
ナトリウム泉100%掛け流しで、毎日1,000人以上の利用客がある大温泉施設になっている。
毎分2.1tも湧出する大源泉であるが、それを調節して、毎分約860Lを取り出しているそうだ。
露天風呂、檜湯舟、プールや宿泊用コテージも完備し、SLが見える温泉でも有名である。
川根温泉ふれあいの泉公式HP

また、かつての笹間川は、現在の川根温泉付近で合流していたそうで、
江戸時代初期の寛永10年(1633年)頃に、「瀬替え」と言われる大規模な治水工事が行われた。
土手や岩を人力で削り、笹間川の合流点を現在の場所に替え、治水と農地開墾を行ったそうだ。

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なお、大井川鐵道では、金谷駅から川根温泉笹間渡駅までの往復運賃と入浴料がセットになった、
お得な切符を販売している。鉄橋でのSL撮影後のひと風呂ならば、利用してみたい。
「川根温泉クーポン券」(日帰りのみ/大人1,820円、小人920円/往復運賃+入浴料込み。)を、
金谷駅で毎日発売しており、500円分お得になるそうだ。

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(川根温泉は、道の駅と併設している。)

温泉の露天風呂からも見えるデッキガーター鉄橋の大井川第一橋梁は、
大井川鐵道本線にある四つの鉄橋のうち、長さ275mの最も長い鉄橋になっている。
昭和5年(1930年)の架橋であるが、翌年に満州事変が起きており、
日本が戦争の時代へと突入して行った頃である。

なお、大井川と笹間川がありながら、笹間渡地区は長年のダム取水により、
飲料水確保が困難となっていて、対岸の抜里地区から送水している。
鉄橋の下流側、側壁の下部に黒い水道管が設置されているのが見える。


(上流側。SL急行列車の長編成も収まり、大井川鐵道本線一の撮影アングルである。)

(下流側。架線柱が取り付けられ、橋桁の側面に水道管が吊り下げられている。)

橋北詰の橋桁側面にある塗装標記を見てみると・・・
正式名称は、「第13号 大井川第一橋梁」、起点の金谷駅から19.448km地点、
1本あたりの橋桁長22.25mの十二連仕様で、金谷方より九連目位から大きくカーブする。
また、軸重制限(荷重計算/クーパー荷重)は、クーパーE27と表記されており、
当時のアメリカ式表記法で27,000ポンド、一軸当り12.2tまでになる。
国鉄では、明治42年(1909年)から、クーパーE33(14.9t)が標準となり、
その後の主要幹線はE40(18.1t)が標準なので、E33と比べても、やや軽い規格になる。

なお、日本の鉄道はイギリス式を参考にして整備されたが、台風や急峻な河川が多い日本では、
初期の鉄橋を除いて、構造理論に優れ、頑丈なアメリカ式を採用している。
各地のローカル線に、アメリカンブリッジ社製の古い鉄橋が見られるのは、その為である。


(橋桁の真下から。平成20年(2008年)冬に、橋桁の再塗装がされている。)

17時30分を過ぎ、山に陽が隠れて暮れて来た。そろそろ、駅に戻ろう。
駅舎には、ギャラリーのテナントが入っており、切符の委託発券もあるが、
営業日が限定されている様子だ。
なお、温泉側にテナントの出入口があり、駅舎内も一部改装している。
案内板を見ると、毎週月・水・金曜日の11時から15時の営業との事。

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(ぎゃらりー ひと花館。)

駅舎内の待合室は、10畳程の広さが有り、少し荒れているが、昔のままになっている。
出札口や鉄道小荷物窓口も、板で塞がれていない。

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(待合室。窓際にロングベンチがある。)
IMGP9461.jpg
(出札口と鉄道手小荷物窓口。)

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川根温泉笹間渡1745======1823金谷
上り 普通 金谷行き
大井川鐵道16000系 2両編成
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17時45分発の上り金谷行き元・近鉄16000系に乗車して、起点駅の金谷駅に戻ろう。
行楽帰りの家族連れ等の20人程が乗車し、少し賑やかだ。

第一大井川橋梁を渡り、抜里の大茶畑、家山や福用を過ぎ、神尾に向かって走る頃には、
大分暗くなって来る。
ちなみに、神尾のイントネーションは平坦で、「尾」が下がらない感じである。

IMGP9473.jpg
(神尾駅付近。)

18時23分、起点駅の金谷駅に到着する。もう、完全に日没になっている。
金谷駅から出る場合は、2日間の有効期間内でも、フリー切符が回収になるが、
駅員氏に申し出をすると、訪問記念に切符を貰う事が出来る。



金谷駅から大井川を渡り、東京方の隣駅である島田駅前のビジネスホテルに泊まって、
明日の天竜浜名湖鉄道の訪問に備えよう。
夕食は、いつもの弁当屋の幕の内を手配する。大盛り50円加算で、税込510円は安い。
この弁当屋は、静岡を本拠地とする地元チェーンで、ボリュームがある。

IMGP9483.jpg

大井川鐵道公式HP

(終)



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2016年1月21日再編集
2016年6月24日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)
2017年3月15日再編集(画像調整)

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category: 大井川鐵道本線2011 全14話

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