hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【79】伊勢志摩めぐりの旅・・・JR参宮線&近鉄志摩線(6)JR参宮線 伊勢市駅から、鳥羽駅へ。  


乗車した路線バスは、大通りを走らず、幅が狭く、坂のアップダウンが多い旧道を走る。
市内の大きな病院行きなので、年配女性を中心に大勢乗車している。
伊勢市の様な観光都市は、表通りからは生活感を感じにくいが、
裏道を通ると、地元の本当の雰囲気を感じられると思う。

幾つかのバス停に停まり、約15分で、JR伊勢市駅南口に戻って来た。
三重交通百貨店の横に降車場があるが、閉店撤退したそうで、閑散としている。
現在、駅前の再開発が、大きな課題になっているそうだ。

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(元・三重交通百貨店前からの伊勢市駅。)

百貨店前の横断歩道を渡り、駅に向かおう。時刻は、12時20分を過ぎた所だ。
コインロッカーに預けていたバックを回収して、飲み物等の手配をする。
昼食がまだなので、改札横のキヨスクに駅弁の取り扱いを聞いた所、あいにく無いとの事で、
代わりに、伊勢名物の赤福2個入りと菓子パンを購入する。

この伊勢市駅から、JR参宮線を南下して、鳥羽方面に行ってみようと思う。
次の12時43分発鳥羽行きの下り列車に乗る為、跨線橋を渡って、2番線ホームに向かう。

赤福ベンチに座って待っていると・・・キハ11形単行の下り列車がやって来る。
定刻通りに発車し、緩やかに左にカーブをしながら、伊勢市駅を後にする。

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(普通鳥羽行き列車。)
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(伊勢市駅を発車する。後方の名古屋方を撮影。)

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【停車駅】
伊勢市駅1243===五十鈴ヶ丘===1250二見浦
JR参宮線 下り933C列車 普通 鳥羽行き
キハ11-6・単行
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乗車しているキハ11形は、参宮線のローカル列車に使われている新型軽快気動車であり、
内装は明るく、ワンマン運転対応になっている。なお、乗客は、自分を含めて5人だけだ。

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(キハ11-6の車内。)
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(運転台。新しい車両であるが、昔ながらのツーハンドルである。)

伊勢市駅からは、ほぼ東に向かって、線路は伸びている。
広い平野部であるので、カーブは少なく、時速80km位の速い速度で走り、
内宮を流れる五十鈴川(いすずがわ)の長い鉄橋を渡る。

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(五十鈴ヶ丘駅付近。後方の名古屋方を撮影。)
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(五十鈴川橋梁。後方の名古屋方を撮影。)

五十鈴川の長い鉄橋を渡り切ると、二見浦駅(ふたみのうら-)に到着する。
高台にある島式一面二線と側線を備えた列車交換可能駅で、快速も停車する駅だ。
上下列車で10人以上の乗降があり、一時、賑やかになる。
また、上り列車との列車交換となるので、暫く停車する様だ。

この二見は、伊勢神宮の参拝時に禊をする浜と宿場があった町であり、
伊勢平野部の最東端になっている。
周辺には、海水浴場、景勝地の二見浦、有名な夫婦岩、二見シーパラダイス(水族館)や
安土桃山文化村「ちょんまげワールド伊勢」がある観光地にもなっている。
伊勢市観光協会公式HP「ぶらり気ままな二見旅」

有名な夫婦岩は、約9mの男岩と約4m女岩が、海上に並んで浮かぶ名勝地だ。
岩の間隔は約9mあり、全長35mの大注連縄(おおしめなわ)を5本巻き、年に三回も交換される。
また、春から夏の間は、岩の間から日の出が見られ、天気の良い日には、背後に富士山も見える。


(夫婦岩。ウィキペディア公開ファイル。撮影者の共有許諾画像。撮影者;Marubatsu)

ここの日の出は、「日の大神」と言われ、内宮御祭神の天照大御神と同じだと考えられている。
また、沖合には、この近くの二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)に祀られている、
猿田彦大神の霊石「興玉神石(おきたましんせき)」が、沈んでいると伝えられ、
夫婦岩はこのふたつの鳥居として、扱われている。
なお、御祭神は、「道の神・旅の神」とも言われ、その神の使いは「蛙」になっている。
その事から、「無事に蛙→カエル→帰る。」の由縁になっている。
二見興玉神社公式HP

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【停車駅】
二見浦1252==松下==(臨)池の浦シーサイド==1302鳥羽
JR参宮線 下り933C列車 普通 鳥羽行き 
キハ11-6・単行
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大勢の人の乗降を済ませ、二見浦駅を12時52分に発車する。
直ぐに上り勾配になり、国道の下を潜って、参宮線唯一の「江のトンネル」(注1)に入って行く。
少し長いトンネルを出ると、緑緑とした山中の水田地帯を快走する。

五十鈴川の支流の鉄橋と、山中のホームひとつだけの無人駅の松下駅を過ぎ、
左カーブの後に突然、左手に海が開けて、池の浦シーサイド駅に到着する。
フェンスの向こうは、直ぐ海になっている。

夏の間だけ停車する臨時停車駅で、海水浴場もあるが、
徒歩20分も掛かる為に余り利用されておらず、駅は寂れているとの事。
平成元年(1989年)の駅設置、1日乗車人数は数人程度だそうなので、ある意味では超秘境駅だ。
なお、波打ち際の駅としては、JR信越本線青海川駅が全国的に有名であるが、
実際の海からの近さは、浜辺が無い分、ここが日本一かもしれない。

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(池の浦シーサイド駅。)

此処から終点の鳥羽駅までが、参宮線の一番の見処になっている。
この池の浦は、伊勢湾から南に向かって壺状になっている東西約1km、
南北約2.5kmの大きな入り江で、その名の通り、北西風が強い日以外は、
池の様に静かな海面となるそうだ。

また、春から秋にかけて、ユニークなトイレ付き筏での釣りが楽しめるそうだ。
遠くに見える白い突起がその筏で、黒鯛、スズキやカレイが良く釣れるとの事。
海水浴場は、左手のリゾートホテルの裏手にある。

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(池の浦と釣り筏。)


(国土地理院国土電子Web・池の浦付近。)

発車後は池の浦を見ながら、大きく右カーブをして走り、堤防状の線路で海上を渡る。
途中の短いガーター橋の下に、小型船が通行出来る様な堤防の切り欠きがあり、
右手の陸地側は、魚港になっているそうだ。

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(池の浦シーサイド駅から鳥羽駅間の海上線路を走る。かなりの高速である。)

海上を渡った後、左急カーブをし、池の浦南岸の宮崎を廻り込む。
近鉄線が右から高架線でオーバーパスをした後に地上に降り、
参宮線の左に寄り添ってくると、そろそろ、鳥羽駅に到着する。



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(注1)
二見浦駅から二見町江に抜けるトンネル。江とは、入り江のこと。
二見町は、五十鈴川の大きな三角州状になっているが、山がある。
西に現在の本流、東に元の本流の五十鈴川派川が流れている。

2015年12月3日再編集
2015年12月25日加筆
2016年7月4日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)
2017年3月15日再編集(画像調整)

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category: 伊勢志摩めぐり 全10話

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