hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【142】遠州湖北と国鉄遺産を訪ねて・・・天竜浜名湖鉄道(45・最終回)新所原駅  


ついに、天浜線の終点・新所原駅(しんじょはら-)に到着する。
起点の掛川駅から37駅目、67.7km地点、所要時間約2時間10分、
天竜二俣駅からは、41.5km地点、所要時間約1時間10分になる。

東海道本線の新所原駅としては、豊橋駅から東京方にふたつ隣で、
東京駅から282.4km地点の静岡県最西の駅になり、構内の西に愛知県との県境がある。
なお、豊橋駅までの駅間距離は、11.2kmになる。



途中の尾奈駅や知波田駅(ちばた-)から、近郊客の乗車もあったので、
到着時の乗客は十数人になっている。
また、終日有人駅なので、車内精算は無く、全てのドアが開く。
記念駅名標の「ぐるっと浜名湖天浜線」のキャッチフレーズを見て、感無量だ。

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先に改札に行き、1日フリーきっぷを駅員さんに見せて、撮影の許可を貰おう。
新所原駅は、起点駅の掛川駅と違い、大変狭い単式ホームになっている。
勿論、国鉄二俣線の旧1番線ホームであるが、JR東海の駅と明確に分けられており、
その面影も、殆ど感じられない。

また、ホームは、気動車四両分の長さがあるが、西側の二両分はフェンスが設置され、
乗降に使われていない様だ。
次発の金指行きのTH2112が、縦列で留置待機しており、
幅寄せ時は、駅員氏の信号手旗を使って誘導する。

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(ホーム全景。)

今風の木造の開放式待合所は、片勾配屋根が付き、
国鉄時代と思われるプラスチックベンチが、二種類並んでいる。
なお、駅時刻表を見ると、朝夕のラッシュ時は、1時間当たり二本、日中は1本の列車ダイヤだ。

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(開放式待合所。)
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(駅時刻表。)

東側の三ヶ日方は、直ぐに左カーブをして、東海道線と別れる。
踏切と三角帽子屋根の美容室の建物があり、駅構内にある様にも見えるが、
向こう側には、家々が連なっている。

また、天浜線ホーム前の広いスペースは、国鉄二俣線の旧2番線があった。
ホームの東側は撤去されており、西側のみ残っているが、
レールも配線を変更し、西側はJRの留置線になっている。

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(三ヶ日方と国鉄二俣線旧2番線のスペース。)

なお、ホーム西側は、連絡自動改札と通路になっている。
駅事務室裏には、自動改札の導入時まで使われていたらしい、
乗車駅証明書発行機がある。

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(JR東海の連絡改札口。)
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(使われなくなった乗車駅証明書発行機が残っている。)

構内西側は、留置線として使われており、奥には車止めがある。
また、東海道線との渡り線があるので、JRから天浜線に乗り入れる事も可能だ。
駅舎の並びには、貨物ホームと思われる跡と貨物側線も残っている。
国鉄時代は、二俣線から東海道線の上り線を乗り越える高架橋があり、
豊橋駅まで直通運転をしていたそうだ。

左の車止めの線路は、国鉄二俣線の旧2番線ホームで、現在は、JRの留置線になっている。
ポイントの左側は東海道線に接続し、右側は元貨物側線の行き止まり線になっている。
また、向こうの大きな白い岩は、立岩と言い、
東海道線の車窓からも良く見え、湖西連峰の最南端の岩山だそうだ。

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(留置線と立岩。同年秋の再訪問時。)

改札口と駅前に行ってみよう。
国鉄風の変形八角形金属製改札詰所の改札口がある。
若い駅員氏も含め、二、三人が勤務しており、
天浜線オリジナルグッズも、窓際に飾られて販売されている。

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(改札口。)

待合室は大変狭く、列車の発着時は大変混雑する。
駅事務室の壁には自動券売機があり、天浜線のポスターが沢山掲示されている。

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(待合室。6畳位の広さしかない。)

昨日、駅弁を購入した、駅鰻屋の「やまよし」が、駅テナントで入っている。
昼食時は、店の座敷が利用出来、鰻丼セット(お吸い物・お新香付き)と鰻うどんがあり、
持ち帰りの場合は、駅弁タイプになる。
天竜浜名湖鉄道公式HP内・新所原駅「やまよし」
食べログ静岡「駅のうなぎ屋・やまよし」(新所原)

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(駅のうなぎ屋やまよし。二階は、やまよしの食堂になってる。)

北に面して建つ、ログハウス風二階建て駅舎は、あまり駅らしくない感じでもある。
JRの青い平屋建て駅舎が並び、このふたつの駅舎の組み合わせが、対照的で面白い。

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(天竜浜名湖鉄道新所原駅。)

新所原駅は、国鉄二俣西線が開業する10ヶ月前に、仮信号場として設置され、
昭和11年(1936年)12月の開通と同時に、駅に格上げされた格上駅になる。
かつては、この一帯は、人が住んでいない広い荒地だったそうで、近年以降に大規模開発がされた。
なお、接続駅でありながら、駅は北口のみになり、南口は無いので、
新しい町の駅としての面影を残しているとも言える。

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(JR新所原駅と並んで建っている。駅前は広く、ロータリーもある。)


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【乗車経路】
新所原1716======1920掛川
上り146列車・普通掛川行き(TH2114・単行)
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東海道線で掛川駅まで戻る方が、時間短縮になるが、
最後の乗り納めとして、天浜線で折り返したいと思う。
折り返し発の上り146列車・掛川行き17時16分発に乗車し、
日没までの車窓を楽しむ事に専念しよう。

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(三ヶ日駅出発後、54kmポスト付近の猪鼻湖。尾奈方を望む。)

三ヶ日駅を過ぎた頃、陽が西の山に沈み始める。
夕暮れの中を列車は更に東進し、金指駅に到着する頃には、日没となった。
この駅で、かなりの人数の乗客が降りて行く。

まだまだ、夜汽車は走って行く・・・。

(終)

天竜浜名湖鉄道公式HP

◆天竜浜名湖鉄道二日目乗車記録◆

下り列車2本、上り列車5本に乗車。

【駅訪問】
6駅(三ヶ日、西気賀、気賀、金指、天竜二俣、新所原。)
※うち、登録有形文化財駅は5駅。天竜二俣は、昨日に引き続き再訪。
※登録有形文化財の駅スタンプラリーにも参加。

【途中下車観光】
3カ所(西気賀1時間、気賀2時間、天竜二俣2時間。)

【グルメ】
・貴長塩ラーメン(気賀駅・中華屋貴長、800円。)
・勝見のうなぎ焼きおにぎり(気賀駅・中華屋貴長、150円。)

【運賃】
1,500円(天浜線1日フリーきっぷを利用。)

【旅程】
掛川0632 下り107列車・新所原行き
0833
三ヶ日0859 上り122列車・掛川行き 登録有形文化財駅
913
西気賀1006 上り124列車・掛川行き 登録有形文化財駅、プリンス岬見学
1010
気賀1159 上り128列車・掛川行き 登録有形文化財駅、昼食・気賀関所見学
1212
金指1312 上り130列車・掛川行き 登録有形文化財駅
1338
天竜二俣1541 下り333列車・新所原行き 登録有形文化財駅、運転区見学
1701
新所原1716 上り146列車・掛川行き
1920
掛川



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【取材日】2011年3月31日・4月1日・11月30日
【カメラ】PENTAX OptioS10

2016年1月11日再編集
2016年7月23日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: 天竜浜名湖鉄道2日目 22話

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