hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【98】遠州湖北と国鉄遺産を訪ねて・・・天竜浜名湖鉄道(1)島田から、掛川駅へ&JR掛川駅。  


1日目の大井川鐵道訪問の夜は、JR島田駅前の常宿としているビジネスホテルに宿泊し、
2日目の今日と明日は、大井川鐵道の西隣にある天竜浜名湖鉄道に訪問しよう。
始発電車に乗る為、ホテルの朝食サービスは辞退して、夜明け前の島田駅に向かう。

ホテルから徒歩3分程で、島田駅に到着する。
最近になって、ガラスパネルの外観に建て代えられた近代的な駅舎は、大変綺麗である。
時刻は朝の5時10分、吐く息が白い程に冷え込みが強く、
川根本町の今朝の最低気温は-2℃との事で、静岡の3月末としては、異常に低温だ。

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(JR島田駅。前年の4月に撮影。)

まずは、此処から西に行き、天竜浜名湖鉄道の起点である掛川駅まで行こう。
たったの三駅隣でありながら、片道運賃は400円と高いが、
隣の金谷駅(かなや-)から先の駅間距離が、かなり長い為である。
列車は、5時27分発の普通岐阜行き、下り2番線からの発車になる。



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島田0527===金谷===菊川===0545掛川
JR東海道線下り127F列車・普通岐阜行き
313系0番台4両編成・クモハ313-15(クロスシート車)乗車
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寒いので、橋上の改札口付近で待ち、発車時刻3分前にホームに降りる。
静岡からやって来た下り列車が、定刻通りに到着すると、
自分を入れて4人が乗車し、車内は数人の乗客が乗っている。
進行方向左側席に座り、乗車中に夜明けとなる。

この313系0番台は、中間車の無い2両の短編成を二組連結して運行している。
座席もロングシートではなく、転換クロスシートになっており、
少し硬いクッションであるが、しっかりとした座り心地で、中々良い感じだ。
走行距離が長い、この早朝の静岡発岐阜行き列車に使われている。

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(JR東海313系0番台車内。金谷駅から菊川駅間付近。)

昨日下車した大井川鐵道との接続駅である金谷駅を発車し、長い牧之原トンネルを抜けると、
茶畑や水田が広がる長閑な風景の中を、大きくカーブを描きながら、快走する。
次の菊川駅までは、菊川の流れに沿い、なだらかな山間の谷間を逆L字に線路が敷設されている為、
意外と距離があり、時間が掛かる。

乗車時間は約20分、5時45分に掛川駅下り3番線ホームに到着し、列車は直ぐに発車して行く。
天竜浜名湖鉄道の始発列車の時刻まで、40分程あるので、少し見学しよう。

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(JR掛川駅下り1番線を発車する、下り127F岐阜行き普通列車。)

牧之原台地西方の内陸部に位置する掛川は、東海道五十三次の二十六番目の宿場町として、
また、掛川城を擁す城下町で、かつては、山内一豊が城主だった時代もあった。
掛川宿からは、江戸時代盛んだった火除詣の秋葉山に行く秋葉街道も分岐し、
更に、その先の信州への街道に接続していた。
秋葉山本宮秋葉神社公式HP



掛川の地名の由来は、市内を流れる逆川(さかがわ)が、切り立った崖状になっている事から、
「缺けた川(かけたかわ)」、「懸川」、「掛川」となったものだそうだ。
この周辺では、茶栽培等の農業と古くから林業が盛んで、現在の市人口は約11万人になっている。

また、市のシンボルである掛川城は、東海の名城のひとつと言われ、
山内一豊が完成させたと言われている。
平成6年(1994年)に復元された、国内初の本格的な木造復元天守閣等があり、
桜の名所と合せて、見処が多い城郭になっている(見学は有料)。
掛川市観光協会公式HP

玄関駅であるJR掛川駅は、在来線二面三線の地上駅と新幹線高架ホームがあり、
駅舎は橋上化しておらず、南口と北口に別々の駅舎がある。
ホーム内の地下通路と連絡跨線橋の他、東側線路下に地下自由通路が設けてあり、
改札を通らずに、行き来が出来る様になっている。

南口は、新幹線口も兼ねている近代的な鉄筋コンクリート駅舎となっていて、
地上の在来線とは別に、新幹線の高架ホームがある。
なお、新幹線の掛川駅は追加設置駅で、昭和63年(1988年)3月からの供用開始となり、
のぞみ号やひかり号は通過し、各駅停車のこだま号のみの停車だ。
また、駅前は、大きなロータリーが設置された、比較的新しい町並みになっており、
駅前通り沿いには、大きなビジネスホテル等のビルが立ち並んでいる。

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(JR掛川駅南口。)

反対側の北口は、旧市街地・繁華街側になり、掛川城が聳える方面になる。
新幹線の停車駅として、全国唯一の大型木造駅舎が残っており、市のシンボルにもなっている。
かつて、掛川市長を歴任した榛村氏(しんむら-)が、強く保存を働きかけたのがきっかけで、
市を上げての保存活動を行っているそうだ。

昭和15年(1940年)築の二代目駅舎の内部は、木造の雰囲気を残しつつ、
改装されているが、外観は原形のまま補修され、大変良い状態を保っている(※2)。
ちなみに、掛川駅の開業年は明治22年(1889年)4月の静岡駅から浜松駅までの延伸時開業、
起点の東京駅からは229.3km地点、所在地は掛川市南1丁目、標高28mの社員配置有人駅で、
1日約1万人の乗車客がある静岡県西部の主要駅になっている。

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(JR掛川駅北口木造駅舎。)

在来線ホームを見てみよう。
二面三線のホームが東西に配され、北口駅舎に接続した単式の1番線と島式の2・3番線になっている。
北口側の1番線が朝夕の上り静岡方用、南口側の3番線が下り名古屋方用で、
真ん中の2番線は日中の上り用として使われている。
1番線は、2番線から分岐する副本線で珍しい番線の振り方であるが、
昔は、南口側の3番線が1番線だったそうで、番線の振り方が逆だった名残との事だ。
また、1番線の浜松方には、木造の旅客上屋が一部残っている。

なお、天竜浜名湖鉄道のホームは、1番線ホーム浜松方の横にあり、
ホーム側に設置された連絡改札口と、ビル駅舎側の外からの出入口がある。

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(JR掛川駅1番線ホームの木造旅客上屋。)

木造旅客上屋は、昔ながらの白いペンキ塗りの柱と切羽板、斜め梁構造が良く観察でき、
とてもレトロな感じになっている。

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(A形の斜め梁が、傾斜が緩やかな切妻屋根を支えている。)
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(末端妻部の切羽板。ホームは、嵩上げがされているので、柱はもっと長かった。)
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(1番線ホームに停車する普通岐阜行き313系0番台。)

JR掛川駅のホームを見学した後、もう一度、北口改札を出る。
駅前のコンビニエンスストアで、朝食のおにぎりや飲料水を手配しよう。
手配後は、JR掛川駅北口の西並びにある、天竜浜名湖鉄道の駅ビルの階段を上がる。

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(天竜浜名湖鉄道掛川駅。細長いビルである。屋上には、社章も掲げられている。)
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(駅出入口は、あまり駅の感じがしない。)



しなの7号様が、天浜線の旅の記事を書かれています。
是非、御覧下さい。前後編になっています。
昭和の鉄道員ブログ【209】「50代5000円でGO!」2011.10.1:天浜線の旅(前篇)



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(※)
原則として、駅長室がある側から1番線となるが、
改装や改良工事などで変更され、当てはまらない場合もある。
(※2)
平成26年(2014年)に耐震化工事を行い、解体されたが、
外観は木造駅舎の用材を使って、同じ様にしてある。

2015年12月3日再編集
2016年1月3日再編集
2016年7月12日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)

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category: 天竜浜名湖鉄道1日目 23話

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