hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【74】伊勢志摩めぐりの旅・・・JR参宮線&近鉄志摩線(1)快速みえで、JR伊勢市駅へ。  


美濃三鉄めぐりの旅の途中だが、3日目は、少し気分転換してみよう。
今日は、「お伊勢さん」こと、伊勢神宮と志摩半島方面に鉄道旅に行く事にする。
天気も良く、春としては、汗ばむ陽気になりそうである。

朝食サービスを辞退して、名古屋市内の栄区にある某ビジネスホテルを、朝6時に出発。
名古屋市営地下鉄で、JR名古屋駅に向かう。
JRの自動切符売り場で、切符を購入した後、12・13番線の関西本線ホームに行こう。
朝一番の快速列車、「快速みえ51号」名古屋7時49分発・鳥羽行きに乗車する。
ゴールデンウィーク中で混む可能性があるので、念の為、約1時間前にホームに到着する様にし、
簡単な朝食と飲み物をホームの売店で調達する。

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(JR名古屋駅12・13番線。)

ホームに人が増えて来た発車時刻の10分前、13番線に列車が入線して来る。
この列車に乗り、伊勢神宮のあるJR参宮線伊勢市駅まで行こう。
このキハ75系は、まだ乗車した事が無く、前から乗りたかった新型気動車である。
列車は、関西本線→伊勢鉄道(旧・伊勢線)→紀勢本線→参宮線と、四路線の直通運転で、
名古屋から亀山間の関西本線以外は、非電化路線なので、気動車で運行されている。

このキハ75系は、国鉄急行形気動車を更新する為に、JR東海が開発した新型高性能気動車である。
350馬力のカミンズエンジンを1両に2基搭載した、電車並みの加速性能を誇る気動車であり、
快速みえ号や名古屋近郊のJR武豊線で、平成5年(1993年)から運行されている。
1両当りのエンジン出力は、特急用気動車キハ85系と同じなので、かなりの俊足との事。

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(快速みえ51号。)

今日は2+2の4両編成、先頭車の鳥羽方1号車は、指定席車両になっている。
最後尾の4号車の自由席に席を取るが、かなり空いており、乗客は1両に数人だけだ。
車内設備は、同社313系0番台と同等となっており、
クッションがしっかりしたセミセパレートの転換クロスシートは、座り心地も良い。

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(キハ75系の車内。)

今日は、土日祝日限定、普通・快速列車乗り放題の「青空フリーパス」を購入。
大人2,500円で、名古屋周辺を1日自由に乗り降り出来る便利な切符で、
伊勢志摩方面の鳥羽駅までエリアに入っており、大サービスになっている。

ちなみに、名古屋駅から伊勢市駅間の大人片道運賃は、
JR(伊勢鉄道経由)1,940円、近鉄1,410円になっている。
前日の夜、ホテルにチェックインする前に名古屋駅で色々と調べ、
JR線を使うか、伊勢志摩行き電車で有名な近鉄線を使うか、正直迷ったのだが・・・
電車よりも気動車、1日フリー切符がある事から、JR線で行く事に決定した。

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(青空フリーパス。JRの切符売り場の自動券売機で、発券出来る。)



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【停車駅】 ※快速の為、停車駅のみ
名古屋749===桑名===819四日市=
下り 快速 伊勢市行き 快速みえ51号 キハ75系4両編成
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定刻の7時49分、アイドリングしていたエンジンが唸りを上げ、名古屋駅を発車する。
駅の南に出ると、直ぐに線路は大きく右カーブして行く。
大都市駅隣接では、大変珍しい、気動車のみの車両区である名古屋車両区と
JR東海名古屋工場の横を過ぎ、近鉄線と並行して、電化された高架線を走る。

初っ端から、カミンズエンジンが豪快に吠えて、時速100km近いスピードだ。
噂には聞いていたが、これ程とは・・・気動車であるが、まるで飛ぶ様な勢いだ。
暫くすると、地上に降り、スピードが落ちるが、再び加速して行く。
なお、エンジン音は大きいが、低重心で揺れも殆ど無く、快適な車両になっている。

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幾つかの駅を通過して、8時5分頃に木曽川、その後に長良川と揖斐川を連続して渡る。
この美濃三川の最下流部では、3本束になり、莫大な川水が伊勢湾に注いでいる。
どの川幅も500m以上あり、隣のトラス橋に近鉄名古屋線、
向こうの弧を描くトラス橋に国道1号線が走る。



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(木曽川を渡る。)

木曽川を渡り、輪中で有名な長島駅付近で、近鉄名古屋線の電車を豪快に抜き去る。
走行中の電車を追い抜くのは、気動車好きとしては感動もので、自分は初めての体験だ。
この長島は、三つの川の中にある大きな中洲になっている為に、
水害が多い事で有名だが、車窓からは住宅が多く見え、あまりそう感じない。

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(長島駅付近で、近鉄電車を豪快に追い抜く。)

長良川と揖斐川を渡ると、進路を南に変え、桑名駅に到着する。
JR関西本線、近鉄名古屋線、養老鉄道と三岐鉄道(さんぎ-)が接続する大きな駅で、
三岐鉄道の茶色の電気機関車2両と青色の電気機関車1両が、ちらっと見える。

桑名駅を発車し、西に進んで行く。
濃尾平野の低地の為か、小さな川が多く、住宅の中に田んぼが見える。
そして、遠くに巨大火力発電所が見えて来ると・・・そろそろ、四日市駅に到着する。

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(四日市の巨大コンビナート。)

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【停車駅】 ※快速の為、停車駅のみ
=四日市819===鈴鹿===840津=
(下り関西本線→伊勢鉄道に乗り入れ。)
下り 快速 伊勢市行き 快速みえ51号 キハ75系4両編成
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8時19分に四日市駅を発車。この先のふたつ目の河原田駅から、伊勢鉄道に入る。
伊勢鉄道は、旧国鉄伊勢線が昭和62年(1987年)に第三セクター化した路線で、
営業キロは22.3km、駅数は10駅があり、沿線に鈴鹿サーキットがある。
国鉄時代末期、関西本線名古屋方と紀勢本線の短絡線として建設され、昭和48年(1973年)に開通。
現在も、新宮行きの特急南紀や鳥羽行きの快速みえが、乗り入れをしている。
この「青空フリーパス」は、伊勢鉄道も利用可能の為、追加運賃は不要だ。
伊勢鉄道公式HP

線形も良く、高架化で踏切も殆ど無い高規格路線であり、最高時速は110kmと速い。
基本的には、非電化単線であるが、一部区間の複線化と電化準備をしている。
沿線には、大きなコンビナート、タンク車に石油を積み込む設備や貨物駅が見え、
多くのタンク車や入れ替え用のオリジナルの小型機関車も活躍している。

河原田駅から伊勢鉄道に入ると、直ぐに鈴鹿川の鉄橋を渡る。
鈴鹿川を渡ると、工場に代わって、水田が一面に広がり、黒瓦の旧家もちらほらと見える。
良く見ると・・・旧家もあるが、新しい家も多く、水田と混在している様だ。
この付近は、鈴鹿川流域の低地帯で、小さな川、用水路や貯水池も沢山ある。
中央のこんもりとした小山もあり、古墳か鎮守の森だろう。

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(鈴鹿川を渡ると、見事な大水田が広がり、驚く。)

サーキット最寄りの鈴鹿サーキット稲生駅を通過し、次の徳田駅付近の大水田を見ると・・・
緑の田圃と水面がキラキラと春らしく輝いていて、とても綺麗だ。
徳田駅を過ぎると、山に入りトンネルを通過し、市街地に入って行く。
なお、競合する名古屋鉄道名古屋線は、伊勢鉄道に並走せず、もっと海岸寄りを走っている。

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伊勢鉄道線内を走り切り、四日市駅から、20分程で津駅に到着する。
かなりの高速走行だったので、此処で、一息つく感じである。
遠くのホームには、黄色い車体の近鉄特急電車が、停車しているのが見える。

この津駅は、最短駅名のみならず、世界最短駅名であり、英語表記では、"Z"の一文字になる。
また、三重県の県庁所在地であり、かつては、安濃津(あのうつ)と呼ばれた。
古くから、海運と伊勢参りの宿場町として、明治以降は、紡績の町として栄えたそうだ。

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【停車駅】 ※快速の為、停車駅のみ
=津844===松阪===多気913===925伊勢市
(多気駅から、JR紀勢本線下り→参宮線下り)
下り 快速 伊勢市行き 快速みえ51号 キハ75系4両編成
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紀勢本線の上り名古屋行き特急「ワイドビュー南紀2号」遅れている為、3分遅れで発車。
右手の近鉄線と暫く併走する。
高茶屋駅で、上りキハ11系単行と列車交換の為に臨時停車し、その後もひたすら南進する。
15分程で、JR名松線が分岐する松阪駅に到着する。新竹(あらたけ)の牛肉駅弁が有名だ。
駅弁の新竹 公式HP

そして、櫛田川を渡ると、左窓に大きな可動堰が見えて、多気駅(たき-)に到着する。
この多気駅は、山や水田に囲まれた、ホッとする感じの紀勢本線の小さな分岐駅である。
10代頃に紀勢本線を訪れているが、その頃と変わらない雰囲気だ。

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(櫛田可動堰。農業用水の取水用との事。)

最後の途中駅である多気駅を、9時13分に発車する。
紀勢本線は直ぐに右カーブをして別れ、この列車は南に直進して、参宮線に入る。
この区間の参宮線内は、軌道改良されている為か結構速く、時速80km位の速度だ。
森を抜けて、田畑と家々が混在する中を走って行く。

小さな駅を4つ通過し、9時25分に伊勢市駅に到着する。
名古屋からは86.1km地点、所要時間約1時間40分である。
ホームに降りると、外洋により近い為か、下車したとたんにジッと熱く感じ、
鳥羽行きの「快速みえ」が、直ぐに発車して行く。

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(伊勢市駅を発車する快速みえ51号。)



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2015年12月3日再編集
2015年12月24日加筆
2016年7月2日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)
2017年3月15日再編集(画像調整)

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category: 伊勢志摩めぐり 全10話

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