hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【20】大正ロマンと日本一の田園風景を訪ねて・・・明知鉄道(1)木曽路・恵那駅へ。  


天候不順で雨が多い平成22年(2010年)の4月は、肌寒い日が続いたが、
ゴールデンウィークに入ってからは、やっと、絶好のお出かけ日和が続いている。
今日から3日間、岐阜県にある第三セクター鉄道の明知鉄道(あけち-)、
長良川鉄道と樽見鉄道の三路線を1日ずつ訪問する旅に出よう。
先ずは、首都圏の信州方面の乗換駅である中央線高尾駅に向かい、塩尻経由で行く事にする。





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◆恵那駅までの乗車記録(全て普通・快速列車/中央東線・中央西線経由)◆

高尾514 中央東線大月行 E233系(東急車両製)
551
大月554 中央東線甲府行・115系300番台スカ色3両編成(八トタ車)クハ115-384
643
甲府646 中央東線松本行 ・ 115系1000番台長野色6両編成 クモハ115-1565乗車
813
塩尻816 中央西線中津川行・313系3000番台2両編成ワンマン運転(B306編成)
959            クモハ313-3018
中津川1008 中央西線・快速名古屋行・211系8両編成 モハ210-5002乗車
1019
恵那
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東京西端の高尾駅から約3時間かけて、中央線頂部の塩尻駅まで行き、
中央西線に乗り換えて、名古屋方面へ・・・。
塩尻駅からは、2両編成ワンマン運転の313系3000番台の短編成列車に乗り込み、
木曽路の狭い谷間の遅い春の風景を楽しみながら、鈍行列車を7本乗り継ぐ。
出発から約6時間近くを掛けて、やっと、中央西線の恵那駅(えな-)に到着する。



1日目の今日は、旧・国鉄明知線こと、明知鉄道に訪問しよう。
昭和の初めに、国鉄二俣線(現・天竜浜名湖鉄道)の天竜二俣駅から飯田線浦川駅を経由し、
この地に至る壮大な鉄道敷設計画に基づき、建設された路線の一部になっている。
しかし、恵那駅から明智駅間の25kmしか、開通できなかった。
そして、国鉄末期の分割民営化混乱期を経て、昭和60年(1985年)秋に第三セクターに移行している。

時計を見ると、午前10時30分過ぎ。
春としては、暑すぎる位の快晴になっているが、清々しい山の空気感を体に感じる。
最終乗車の鈍行列車である、中津川から乗車した211系8両編成の快速名古屋行きが、
直ぐに発車して行く。

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(快速名古屋行きが発車する。)

中津川寄りのホーム端より、名古屋方を望むと・・・
二面三線のホームと側線のある大きな駅になっており、中央西線の主要駅のひとつである。
駅開業は、明治35年(1902年)12月と古く、名古屋からは68.3km地点、所要時間は約1時間、
標高は264m、みどりの窓口もある業務委託駅になっている。

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(JR恵那駅ホーム。)

改札横の駅時刻表を見ると、上り下り列車共に1時間に2-3本の運行頻度になっており、
新幹線が並走しない路線なので、国鉄時代宜しく、特急・快速・普通列車が走る。

なお、この恵那は、木曽の中山道沿いの宿場町であり、かつては、大井町と呼ばれていた。
昭和38年(1963年)に、現在の駅名に改称しているが、町名は大井町のままになっている。
恵那の地名は、地元の霊山である恵那山が由来である。
元は古事記まで遡り、天照大神(あまてらすおおみかみ)が、
胞衣(えな/胎児を包んでいる胎盤膜)を納めた山であると伝えられている。

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(JR駅時刻表。)

改札口に向かい、一度、外に出てみよう。
最近になって、近代的な平屋建て駅舎に建て替えられ、駅前も改良工事中になっている。
改札を出た左側には、大きな待合室とJR東海版キヨスクのベルマートもある。
丁度、上り名古屋行きの特急「ワイドビューしなの」が、下り2番線を高速で通過して行く。
大きい駅だが、朝夕各1本のみの特急停車となっており、日中は通過するそうだ。

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(JR恵那駅。)
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(改札口と通過するワイドビューしなの号。)

着替え等が入ったバッグを待合室のコインロッカーに預け、
時刻表のコピー、貴重品とコンパクトデジタルカメラだけの身軽な旅装に変更しよう。
明知鉄道の恵那駅は、JRの駅舎の横に小ぢんまりとあり、
切符の自動発券機は無く、昔ながらの有人の出札口(切符売り場)がある。
1日フリー切符(大人1,340円)が発売されているので、中年の駅員氏から発券して貰う。

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(明知鉄道恵那駅。)
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(明知鉄道恵那駅の改札口。)

明知鉄道の1日フリー切符(大人1,340円)は、記念パンフレット風になっている。
このJR北海道が開発した黄色い車両は、DMVと言う車両で、実証実験走行を先日行ったそうだ。
DMVとは、デュアル・モード・ビークル(Dual Mode Vehicle )の略称で、
バス車体を改造し、前輪に鉄道車輪を追加して、道路と線路の両方走行出来る車両になっている。
現在、各地のローカル線に貸し出して、運用試験をしている(※)。

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(1日フリーきっぷ。)

改札の手前には、風防付きの小さな待合室があり、手製の座布団とこの形のベンチが良い。
首都圏の路線では、もう見られなくなった国鉄風プラスチックベンチである。

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(風防付き待合室。)

駅の隣には、観光協会のビルがあり、恵那峡行きのバスが発着している。
木曽川沿いの景勝地である恵那峡は、川下り船や遊園地もある地元のテーマパークで、
地元の遊園地自体が全国的に少なくなっているので、面白そうだ。
恵那峡ワンダーランド公式HP

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(恵那峡行きの東鉄路線バス。)

なお、このバス会社は、かつて鉄道路線を経営していた東濃鉄道株式会社の路線バスで、
鉄道路線は既に廃線になったが、社名に鉄道の名が残っている。
現在は、名古屋鉄道グループのひとつになっているそうだ。
東濃鉄道株式会社公式HP



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(※)DMVの試験走行は終了しており、安全性の面から、その後計画は中止されている。

2016年1月22日再編集
2016年5月29日再編集(文体変更・画像整理)
2017年1月9日再編集(全画像再処理入れ替え・文章追加)

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category: 明知鉄道 全16話

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