hmdの鐵たびブログ ローカル線の旅

のんびりローカル線の鉄道旅を、写真を中心に「見る紀行文」で長期連載しています。

【84】木造レトロ駅めぐり・・・大井川鐵道2011(1)新横浜駅から金谷駅へ&神尾駅 前半の部。  


2011年、今年の第一弾の春旅は、毎年恒例の静岡県中部にある大井川鐡道に行こう。
今春は、SL急行には乗車せず、大井川鐵道本線の木造駅舎めぐりをしようと思う。
去年よりも、約一週間早めの訪問で、沿線名物の桜の開花を待っても良かったが、
一般観光客で大変な混雑になる事から、開花直前の時期も乗り鉄的には良い時期だ。

自宅から最寄り駅の始発電車に乗り、先ずは、新横浜に向かおう。
東日本大震災の計画停電の影響により、東海道線の一部列車が運休になる可能性があるので、
終日通常運転をしている東海道新幹線を利用する事にした。

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新横浜600 東海道新幹線 N700系16編成 ひかり493号広島行き 5号車785-314
641
静岡650 東海道本線 211系+313系併結 浜松行き 3+3両編成 3号車クモハ211-5044
721
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既に、下り副本線の4番線ホームに入線している、ひかり493号広島行きの自由席に乗車する。
新横浜駅始発の朝6時丁度の発車で、終点の広島駅には、10時直前に着く朝一番列車になっている。
静岡駅で在来線に乗り換え、大井川鐵道の起点駅がある金谷駅(かなや-)まで向かおう。
早朝列車に拘らず、座席の四割程度が埋まり、車内販売も始まっている。

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(下り広島行きひかり493号。ひかり号であるが、N700系である。)

在来線利用よりも2時間も早い、乗車40分程で静岡に到着する。
9分後に発車する東海道本線の下り浜松行き列車に乗り換えるので、少し急ぎだ。
まだ、ラッシュ前なので、座席が半分埋まる程度の混雑であり、車内も暖房が効いている。

島田駅を経由し、大井川の1kmもの長さが有る大鉄橋を渡ると、金谷駅に7時20分に到着する。
改札を出て、隣接する大井川鐵道金谷駅に向かおう。
清々しい朝だが、今日の予報では風も強く、肌寒い一日になりそうである。

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(JR金谷駅ホーム。)
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(大井川鐵道金谷駅。)

小さな駅舎に入ると・・・構内売店はまだ閉まっているが、駅員氏は詰めている。
いつも鈍行で来るので、朝の7時台に到着するのは、実は初めてである。
出札口で、いつものフリー切符「大井川線 自由キップ(大人3,620円)」を
初老の駅員氏に頼むと、手際良く発行してくれる。

IMGP8921.jpg
(大井川鐵道金谷駅待合室。)

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金谷736======755神尾
下り 普通 千頭行き
大井川鐵道3000系2両編成 2号車3007に乗車
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直ぐに、折り返し7時36分発の下り千頭(せんず)行き電車が入線して来た。
元・京阪電気鉄道3000系テレビカーから、コート服に身を包んだ男性通勤客が数人下車し、
この金谷駅から10人程が乗車。数分後にタイフォンを鳴らして、定刻に発車する。

IMGP8925.jpg
(大井川鐵道金谷駅ホーム。)
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(元・京阪電気鉄道3000系テレビカーの車内。なお、テレビは撤去されている。
 乗客サービスや競合他社との差別化の為、京阪電鉄では特急車内にテレビを設置し、
 NHKニュースやプロ野球中継等を放映した事から、この名の由来が有る。)

今年の3月は寒い日が続き、春の到来も1-2週間は遅い感じで、沿線は冬の感じが残っている。
金谷駅からの乗客の半分が、新金谷駅の次の駅の代官町で下車する。
代官町駅前には、役場の支所や公立図書館があるので、そこの勤務の人達の様だ。

IMGP8934.jpg

残りの数人の乗客を乗せ、日切駅(ひぎり-)、五和駅(ごか-)と停車し、
架線に給電をしている五和変電所横を過ぎた先から、町から離れて行く。
朝日が照らす山の方に延びる登り勾配を、ジョイントを踏みしめながら
「カタン、カタン」と、心地良いローカル線のリズムで、ゆっくりと走る。

右窓に大井川が見え始め、短いトンネルを抜けると、7時55分に神尾駅に到着する。
木造駅舎は無い駅だが、鉄道ファン的には外せない駅なので、此処で途中下車をしよう。
此処まで乗車してきた千頭行き列車が、直ぐに発車する。

IMGP8941.jpg



この神尾駅は、起点の金谷駅からは5駅目、9.8km地点、所要時間は約20分、
所在地は島田市神尾、標高115mになり、終日無人駅になっている。
元々は、榛原郡(はいばら-)金谷町神尾であったが、
平成17年(2005年)5月に、金谷町と島田市が市町村合併し、島田市になっている。

1_IMGP8955.jpg
(厚みのあるボックスタイプの建て植え式駅名標。)

また、この駅は、大井川鐵道本線の中では、一番の秘境駅と言われている。
東側は大井川と川崖、西側にも大きな崖、駅の前後はトンネルで挟まれており、
駅まで唯一連絡する一本道があるが、神尾集落まで約1kmもあり、国道は更にその先になる。
なお、大井川も、神尾集落のある瘤状の半島状の場所を180度廻り込む大蛇行となっており、
西岸は、南アルプス稜線最南端の神尾山(標高551m)が迫り出し、
東海道から川根方面(かわね-)に抜ける国道も、古来からの難所として有名だ。

ホーム北端から千頭方を見ると、細いスロープ、警報機の無い構内踏切と開放式の待合室があり、
その先には、地蔵峠トンネルと大きな保線小屋が建っている。

IMGP8945.jpg
(千頭方。)

ホームの金谷方、反対側に歩いて行くと・・・朝早々、神尾駅の主が出迎えてくれる。
「何処から来た・・・。」と、問い掛けられる様だ。

IMGP8956.jpg
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(神尾駅の主。)

ホーム南端から金谷方を望むと、高さ50m程ある垂直に切り立った大きな崖と、
ホームからは見え無いが、右カーブの先に牛御前トンネルがある。

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(金谷方。)

金谷方からホームを見ると、ホーム幅は一番広い南端で2m弱で、
千頭方に行くほど細くなり、北端のスロープ部分は幅1m位になって、とても狭い。
ホームの長さは、3両編成程度あり、スペースの関係からか、
川側が直線の本線、山側が分岐方の副本線になっている。

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2016年1月21日再編集
2016年6月18日再編集(文体変更・文章追加・画像整理)
2017年3月15日再編集(画像調整)

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category: 大井川鐵道本線2011 全14話

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